劇場公開日 2025年2月28日

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「「製作に参加したイラン出身者は全員亡命し、映画はイランでは上映不可...」TATAMI CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 「製作に参加したイラン出身者は全員亡命し、映画はイランでは上映不可...

2025年10月4日
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鑑賞方法:映画館

「製作に参加したイラン出身者は全員亡命し、映画はイランでは上映不可となっている」か。強烈。

今日のキネカ大森は、「イランの中で声を上げる女性たち」、重たい企画だよね。でも2本とも面白かった。やるな、イラン。でも撮った監督はみな(亡命して)イランからはいなくなっちゃうんだよな、というジレンマが悲しい。

俺はキリスト教であれイスラム教であれ「原理主義」という宗教のスタイルは好きではない (原理主義:聖典の説くことは文字通り真実だと信じ、そのように生活する態度)。キリストもムハンマドといった教祖たちも「おいおい。俺の時代だから必要あってこうしたのであって、盲目的に信じず自分の時代にあった解釈をしてくれよ」と言うんじゃないかと思うんだよね。
もちろん心が弱った時に拠り所となる宗教の計り知れない価値はわかってるつもり。その面では「その都度自分で考えろ」は冷た過ぎて、揺らがない確固としたものであるべきというのもその通り。心が弱ってない人たちの日常の行動様式まで、過去と同じにしようと考えることが好かないだけです。なので、俺はイランの今の体制にも冷たい対応になる。

と余計なこと書いちゃったけど、本作はある世界大会のたった一日(実際には2日かな?)で、限りない緊張感と圧倒的な無力感を与えてくる。
国の代表として闘うのに、国(ここでは国民ではなく集権主義国家の政治体制、かな?イランなら指導者か)

おまけ1
コーチ、監督だったんですね。すごいな。

CB
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