阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人

劇場公開日:2023年12月22日

阿彦哲郎物語 戦争の囚われ人

解説・あらすじ

第2次世界大戦後、いわれのない罪によって逮捕され、ソ連の強制収容所に放り込まれた日本人・阿彦哲郎の物語を、カザフスタンと日本の合作で描いた歴史映画。

第2次世界大戦後、戦争捕虜としてシベリアとモンゴルに57万5000人が抑留され、さらに樺太などの地域に残った民間人がいわれのない罪でソ連当局に逮捕された。その中、カザフスタンには日本政府が把握していただけで約20人が送られ、ソ連崩壊までに生き残ったのはわずか4人だった。その4人のうちの1人である阿彦哲郎が「日本に帰って家族に会いたい」という思いだけを胸に、辛苦の時間を生き抜き、収容所から釈放されるまでが描かれる。

阿彦役を今作が映画初主演となる、キックボクサーで「KNOCKOUT RED」フェザー級王者の小笠原瑛作が演じる。監督は「ウイグルからきた少年」の佐野伸寿。

2022年製作/112分/G/カザフスタン・日本合作
配給:Studio-D Japan
劇場公開日:2023年12月22日

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映画レビュー

2.0 リアル感の欠如

2025年8月31日
iPhoneアプリから投稿

史実に基づいた作品だし、阿彦さんのことはニュースか何かの報道で聞いたことがあり、鑑賞した。
ストーリーは理解できたが、俳優陣の出立に疑問あり。あの時代のあの地域の収容所で何年も生活しているのに痩せ細った者が少ない。充分ではない質と量の食事と銅山での重労働を考えれば、あんなに肉付きはおかしかないか?
鑑賞の後にトークショーがあったので参加したが、登壇者と司会進行者だけがワチャワチャと騒いでいるようで何だかなぁ。
主演はキックボクサーらしいが、元々は役者を希望していた、とか。あの棒読みの台詞廻しじゃなぁ。
ちょっと残念だ。

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ちゃ坊主

5.0 歴史上にこんな過酷な運命を生きてきた日本人がいたことを、恥ずかしな...

2024年1月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

歴史上にこんな過酷な運命を生きてきた日本人がいたことを、恥ずかしながらもこの映画を通して初めて知りました。

主演の小笠原さんの表情から、理不尽な運命に遭いながらも毅然と立ち向かって生き続けるという人間像がよく出ていて、ぴったりな配役だと思いました。

エンタメというよりは歴史資料としての映画という側面が強く、
有名な俳優の見事な演技や、起承転結のしっかりした脚本などを求めている人には少しきついかなと思いました。
(日本人演者の方々の棒読み感が少し目立ちました)

華はありませんが、この世界の遠くない場所で確実に起こった事実に同じ日本人として思いを馳せ、
今の自分がどう生きるべきかという思慮を促す映画としてとても素晴らしいです。

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Omi