ナックルガールのレビュー・感想・評価
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ノーコンテスト
おそらく漫画を和訳したものがそのままセリフになり、そのセリフに日本側監修が入っていない──という感じだった。
キャラクターもストーリーも世界観もノワールをAIがランダム抽出したかのように類型的かつ質感に欠け食玩のようにちゃちだった。
たとえば「マイネーム:偽りと復讐」と比べてみれば「ボクシングと女と裏社会」という同材料でこれほどの差が生じることに驚きを禁じえないだろう。
これは橋本環奈のバイオレンスアクションの覆轍で「可憐な女子のハードなアクション」は漫画であれば暴れない通性なのだが映画になると陳腐化は免れない。所謂、裏目にでた実写化だった。
しかし(個人的に)日本映画の臭みがないのは好感がもてた。
日本映画が発する日本映画の臭み──というものがあり、基本的に日本映画がきらいな人は日本映画を見るたびにその臭み(という敷居)をまたぐ必要がある。
ちなみに日本映画の臭みとはうじうじして封建的でシリアスぶっていてアートぶっていて(オレ様は人の痛みをわかっているぞ──というような)偉そうな気配のことだ。
世界の映画がどんなに進化しても日本では古色蒼然たるドラマを堅持する仕組みづくりが為され“臭さ”が守られてきた。
この映画にはその日本映画臭がなかった。
概要の通りキャストは日本人だがスタッフは外国人である。つまり日本人が日本語を使って日本で演じるだけでは日本映画臭は出ないことがわかる。日本映画臭とはあくまでそういう感性をもつ個人が発する臭気なわけである。
日本のメディアがぜんぶ左なのは日本映画の画一性に無関係ではないと思う。もともとリベラルな人種が映画などの芸道へ進みアートを気取ったり国体を批判したりちんぴらが破滅する話をつくってメディアがそれをもてはやす。──それが日本映画の永久凍土パターンになっているのだろう。──と思う。
この映画は冒頭で言ったように日本人が日本語で演じていながら、日本人が監修に関わっていないかのごとくに日本的間合いや日本的情緒を欠いている。欠いているのがエキゾチックなprosポイントになり、日本/日本人でありながら日本映画には見えないという不思議な感じがあった。
そのせいか見ているうちに面白くなった。荒唐無稽だが惹かれるものがあった。ジョンウー監督福山雅治主演のマンハント追捕(2017)の感じが似ている。ばかっぽいけど楽しい。短絡に反する加虐趣味も妙味だった。
また台詞と展開のちゃちさに反してあからさまに撮影が良かったし、女性もきれいに撮っていた。
きょうび美しすぎるという冠詞を美しすぎるほどではない人に使うことが一般化しているがこの三吉彩花はどう見ても美しすぎるボクサーだったし松田るかもオルチャン風に撮られていた。
それと前田公輝がよかった。ひぐらしのなく頃にやトリハダで笹野鈴々音につきまとわれる役などを覚えているがいずれも目立ち過ぎない汎用イケメンという煮え切らないポジションだったがここでは過去一かっこよかった。
ナックルガール
一見アクションが売りのようだが、役者の質が良く刑事役、姉妹、師弟、元彼元カノ、敵方の男二人の関係性などが昨今よくある説明台詞が少ない中で描かれていたのが良かった。ちょっとしたカットの中に答えがあるのを繰り返し見れるのは配信の良さでもある。
一人目の敵は役者ではないためいかつい外見に反して台詞の言い方が可愛いのがご愛敬。あの狭いところで日本刀は効くのか?という敵もいたが世界配信を意識してのことだろうか。個人的には主人公の特訓シーンがベスト・キッドやロッキーのノリで熱血かつクスリと笑えて面白かった。
欲を言うとアクションシーンがもう少し見たかった。三吉彩花と前田公輝、細田佳央太の少人数で闘う姿、キレが良くもっともっと見たかった…!この設定でまだ作れそうな気がする。続編を期待したい。
アクションと主人公と元彼の関係最高!
長期に渡ってアクションの特訓をされただけあって、役者さん達のキレのある動き、スピード感、迫力があってとても良かったし、観てる間ずっとこちらも力が入ってしまうほど見入ってしまいました。
三吉さんと前田さんの自然な表現力によって、蘭と瞬2人の関係性と絆、特に前田さんの細やかな演技で、瞬の蘭への想いもしっかりと見えて胸が熱くなりました。
悪役の方々達も迫力があって、最後の闘いのシーンも感動しました。
何度もリピートしたくなる映画です。
ちゃんと痛かった
女性が男性と戦うのは思いっきりファンタジーで、勝てるわけがない。お互いファイターなら尚更だ。そこをきちんと描いている作品ってあまり見たことがなかった。ハンデをきちんと明確にし、いろいろなサポートを受け戦う。最後の締めかたも最初は驚いたけれど、引鉄を躊躇いなく引けるかというフラグ回収をまさか妹がするとはね。登場人物全員が戦闘脳だった。漫画原作なのもあり悪い人間はとことん悪い、と言うふうに性格の描きかたがまっすぐなのは清々しい。スピードが早すぎるので連ドラで見たかった。個人的にはアクションにスローモーションを使わないのが1500点。邦画のアクションのスロー多様に辟易してたので。
特殊能力者じゃない普通の女の子が努力する話
タイトルでMARVELみたいな超人が悪の組織に立ち向かう話と勘違いして見るとガッカリしちゃうかも。
そうではなくて、女子ボクサーが思いの強さと相手の侮りによって奇跡を呼んだ話。
確かにちょっと現実的でないところはあるかもしれないけど、意外に巨大組織ってみずからの驕りでちょっとしたことから崩れる可能性はあるし、最後がああなったのも主人公が今後ボクサーとして元の道に戻るためには良い結末だったと思う。
あと予告にも出ている元恋人とのやりとり、ちょっとした会話、色気が削ぎ落とされていて、それなのに過去の関係を匂わせていてすごくいい。
深読みしたくなる。
考察やハリウッド的アクション求めてる人には物足りないかもしれないけれど、主人公の努力する姿、そして実は他にも女性が頑張ってて良かったです!
ヒロインはカッコよかった
何故か仮面ライダーを観てるような気分になった。
悪の組織にひとり立ち向かい、特訓し、怪人、ラスボスと戦い勝利する。
さしずめ、ナックル(というのアレって?)を嵌めた攻撃はライダーパンチと言ったところか。
綿密な計画など無しに腕力で事を解決しようとするシンプルな復讐劇だが、主人公の他に天才ハッカーと大勢のモブ敵をやっつけることができる相棒がいるのはこの手のストーリーではもう当たり前のメンバー構成。
細田君の格闘シーンは新鮮だったが、意外にも素晴らしいキレで衝撃だった。(スタント?)
伊藤英明、窪塚洋介などそこそこのネームバリューがある役者の起用はなんか勿体無い感じがした。
メディアでの強力な宣伝と三吉彩花さんが大好きなので鑑賞してみたが、ちょっぴり・・・w。
でも三好さんはやっぱり綺麗でした。
原作知らんけど
役者の無駄遣い
CM観て楽しみにしてたけど
原作知らんけど、映画じゃなくてドラマにしてもう少し内容濃くしたら面白かったと思う。
伊藤英明の最期も、え?ん?って感じだし、途中の刑事さんもここで退場??だったり、
成瀬?も最後出てこないし。
窪塚洋介もアッサリすぎんだろ?だし。
もう少し窪塚洋介の会社の本体が絡んでくれたりしたら良かったし、、と思うと2時間そこらの映画にするにはちょっと厳しいかなと思った。
キャストは美人だし伊藤英明だし、窪塚洋介だしで楽しめたと思う。
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