「よくわからかった」若き見知らぬ者たち ひかるさんの映画レビュー(感想・評価)
よくわからかった
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感情の動きを描くのが上手だと思った。また、情報の出し方が最初の方は見せ方としては上手いなと思ったけど、話がいくら進んでも主人公がなぜ母親を一人で診る事に拘っているのか、スナックを手放さないのかがわからなかった。一人で無理をして、周りにあんなにも仲間や恋人がいるのに独りよがりなままなのは何故なのか。不幸な自分に陶酔しているナルシシズムを感じた。彼が死に、兄弟がリングという正規の場で戦いに勝つ。理屈や雰囲気としてはわかるけど、あんまり物語として繋がってない気がした。
また、主人公の死のエピソード、警察とのやり取りもノイズとなった。友達や兄弟がスナックに行った時におかしいと思わないのか?歌をうたっている場合か?いや、心情はわかる。親友の死に呆然としているのだろう。でもさ、ビールを出した足元血だらけだよ?吉田拓郎歌ってる場合じゃないんだよ。警察も後悔している雰囲気だけ示されて、ただそれだけ。
若者の行き場のなさを描いているのかもしれないけど、もう少しその世界の有り様がわかれば良かった。
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