「この映画は、未だに男尊女卑である日本での男性の生きにくさを描いた作...」若き見知らぬ者たち maduさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画は、未だに男尊女卑である日本での男性の生きにくさを描いた作...
この映画は、未だに男尊女卑である日本での男性の生きにくさを描いた作品だと思われるんだけど、どこまでそれを監督が客観的に捉えられてるのかよく分からなかった。
この映画の中で主人公も主人公の父親も、男性的な責任感やプライドによって自滅していく。
弱い立場に追い込まれたりや大きな失敗を犯してしまっても、弱みを見せられない、弱みを見せられないから助けを求められない、弱みを見せると他の男性や権力の暴力に殴り殺されるのではないかとゆう恐怖に怯えている(作中は実際に権力や周りの男性の暴力によって殺されてしまうわけだが)
要は、男尊女卑の社会で男性が履かされた下駄によって殺されるわけである。
とゆうのはわかるが、この映画はそれを描いてどうしたいのか、その先に何があるのか分からず
終始モヤモヤが残った。
オープンエンドである、とか
観客に考えさせる。みたいなことをいうには
映画の作劇がお粗末すぎると思う。
いまいちだったなと思う点として
男性が履いた下駄によって追い詰められる原因のひとつに
弱みを見せられない。弱みをみせると暴力に襲われるとゆうならば、その「暴力」をどうにかするべきなのに最終的に格闘技とゆう、もっとも暴力的な試合の盛り上がりで全てうやむやにしようとしてる様にしか見えないこと。
(そもそも、ボクシングなどの試合を終盤に持ってきて全てエモい感じの力技で終わらせる映画が私は苦手)
しかも、亡き父親の暴力から自分の領域を守れとゆう言葉を思い出していたり、結局のところ暴力には暴力で戦って勝つしかないとゆう風に見えてしまう演出がまったく納得できない。
そして、警察ヤバすぎ問題。
神奈川県警に何か恨みでもあるのかとゆう、デフォルメされた悪意の塊のような権力警察官。
(なんか神奈川県警って色々やばいよねって話は聞いたことある気がするが)
警察のシーンは、お店の床の血溜まりの所とか、さすがに捜査どうなってんの?って思ってしまって色々雑だなーと思ってしまった。
店に押し入ってくる男たちも、無理矢理作られた
累計的な粗暴な男たちって感じで
薄っぺらいので、暴力自体も無理矢理で薄っぺらいものに見えてしまい微妙。
冒頭のセックスシーンも無くてもいいかな。
細かいところ修正したら、もうちょっとスムーズに観られそうな感じもするので残念だな。
こうなったらよかったのかもとゆうのを考えると
主人公の死によって、
案外全てが上手く回るようになって、主人公が意地になって頑なに守っていたものはなんだったんだろう。みたいな虚しさで終わるとかの方が納得できそう。
お返事ありがとうございます!
あくまで私の解釈なので実は妊娠しててストレスで過食などもあるかもしれませんが、、、
私も、監督が重い題材に向き合って色々描きたいとこがあるのだとは思いますが、上手くいってなかったり力技すぎるところがあったりノイズが多くなってしまっているように思えて残念です。
コメントありがとうございます。
なるほど、そういうことだったのかもしれませんね。
おっしゃる通り、全般的に雑だから、たくさんの大事なこと(のはず!)が鑑賞してる側に正しく伝わらないし、つまらないところにセンサーが反応してしまう。
凝ったつもりの演出がミスリード効果でしかないという悲しい作品になってしまいました。
残念です。