「家族愛が強い人ほど犠牲に」若き見知らぬ者たち iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
家族愛が強い人ほど犠牲に
今日もあんな風に声を押し殺して泣いている人達がどこかにいるのかもしれない。
日頃悲しいニュースを聞くたびに、家族愛が強い人ほど犠牲になる事が多いなと感じてたけど。
背負ってるものを減らす方法がもっと簡単にわかりやすく表示されるといいのに。
みんな声を押し殺して泣くから、どうしようかと思った。
色々行政が助けられる事も多いのではと思ったけど、自分たちで何とかしないといけないと思ってる所に、きっと他にもこういう方々がいるよという監督のメッセージが込められてるのかなあとぼんやり思ったり。
あ、あと私今回の作品で磯村勇斗君の良さにちょっとハマったわ。
良いわね、彼。
小汚い格好させてもカッコよかったわ。
めちゃくちゃ優しい役ってのもポイントが高かったのかな。
『波紋』も『渇水』も『正欲』も観てたんだけど、なんか今回のが一番グッときました。
『月』観てみるわ。
助けてが言えなくて頑張ってしまう人達が、少しでも減ると良いなと思いました。
『あんのこと』も思い出したけど、本当に若い時は一瞬なので、幸せな時代を送って欲しい。
子どもが子どもで居られない姿をみるのは本当に毎度しんどい。年齢的に成人になっても出口のない家族の問題に自分を捧げ続けてしまうのは、多分家族という他人が入りにくい場所というのもあるんだろうな。
難しい密室だと思う。
色々考えた映画だった。
コメントする