「忘れ方というよりは向き合い方」君の忘れ方 きなりさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れ方というよりは向き合い方
タイトルや予告から連想できるように、大切な人を亡くした側(残された側)の再生の物語。
過剰な演出は無く、淡々としたテンポで物語は進む。劇伴は控えめで心地よい。
主人公が、母親を含む周囲の人たちに接していく中で、自身の喪失感に対し、客観的な視点をもって向き合えていく過程が丁寧に描かれていた。
何か明確な答えが提示される映画ではないが、大切な人を亡くすという経験をした際に、そっと背中を支えてくれるような映画であった。
準主役である美紀役の西野七瀬の台詞は大袈裟ではなく2,3言だったと記憶している。それにも関わらず繊細な演技で存在感を放ち、観る側に希望を与えてくれた。
他にはいない稀有な女優になってきたと感じる。
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