「ファンにさえ傷を負わせた作品の総集編だが」傷物語 こよみヴァンプ やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンにさえ傷を負わせた作品の総集編だが
アニメ版についてだけですけど化物語をはじめ一連の物語シリーズは過去のアマプラ開放時に、ほとんど視聴しています。
化物語で、主人公の阿良々木くんが吸血鬼(もどき)なのに何故日光を克服してるのか、ドーナツ好きな金髪のロリ少女はなんなのか・・・そのあたりの謎の答え合わせ回が今回の傷物語の主軸といって良いと思います。
もともとTVアニメは背景などシュールで美的センスに優れた映像プラス、これまた実力派の声優さん達がいわゆるイケボで語りかける口調で進める「ウィットに富んだ会話劇」です。オタク趣味に傾倒した節度を保った(??)綺麗なエロも満載でこの部分は猛烈に評価したく考える次第(笑)。
原作の魅力と雰囲気を最大限活かした映像化でそもそもアニメTVシリーズ自体完成度は非常に高いのですが、アニメ劇場版の傷物語はグロ当たり前かつ血みどろの戦闘シーンがメインでTVシリーズとはちょっと毛色が違うという印象。
確か公開当初の三部作は「そんなの求めていない人々」が大挙して批判してたことも印象に残っています。
今回の総集編は、上記の批判はともかく間延ばしと批判されたところをうまく編集されて、ひとつの物語として纏まりがついたので大変素晴らしい出来だと思います。
また、表現手法についてPG12、暴力表現でグロ注意、間違いなく鬼滅の刃劇場版のそれより上位なので鑑賞者を選びますが、見方や性癖よっては荒まじく美しくエロでした。血を口から拭うキスショットさんとか、やばいでしょエロ過ぎて・・・放送禁止レベル(笑)。
あと、今回初めて物語シリーズを鑑賞する方に対してアドバイスを。以後、ここまで映像はグロい展開にはなりませんし化物語がより深く理解できますので、ぜひ配信でご鑑賞ください。
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