「「パニック」ではない、極限の絶望」苦悩のリスト YouKhyさんの映画レビュー(感想・評価)
「パニック」ではない、極限の絶望
そこには死が待っているとわかってていても、離陸する輸送機にしがみつき、空から落下していく人々の姿……。
単なる「パニック」ではなく、そこに残ることが死よりも恐ろしいという、極限の絶望そのもの。
人が人を尊厳のないものとして扱う。その現実が映し出されていた。
こんな非道な行為を平気でできるような心境にさせている環境が恐ろしい。
人は特定の環境下で怪物に変わってしまう。
その兵士が所属する国に対して強い憤りを感じたが、”国民全員が悪いわけじゃない”、”国が悪いわけじゃない”と自分に言い聞かせながら観た。
憎しみの連鎖に飲み込まれないための防衛本能は忘れてはいけないと。
でもそのやり方を支援している人がいるのも、その命令に従っている人もいるのも事実。
何を思えばいいんだろう。何ができるんだろう。
みんな持ってるはずの優しい心はどこに行ったのか。
自分の頭でちゃんと深く考えてほしいと願うばかりだ。
誰を助けるかなんて簡単に決められない。 何人に絞れなんてできない。
選ぶ方も選ばれる方も苦しい。
嘔気と涙が止まらなかった。
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