「ケネディ氏の遺志と妨害者を改めて知る」JFK 新証言 知られざる陰謀 劇場版 てつさんの映画レビュー(感想・評価)
ケネディ氏の遺志と妨害者を改めて知る
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"JFK"は観ていないけれど、『ジャッキー』で、ケネディ氏の暗殺場面を観たくらいであった。オズワルド氏の名前には見覚えがあったけれど、序盤は証人の曖昧さが指摘され、終盤は、真の暗殺計画に上手く利用されたということなのであろう。厚木の地図上の位置は違うようにみえた。銃創に関する検屍結果がころころ変わっていたなんて、今から考えるとかなり不自然なことだったのだろう。シカゴにおける警備の緩みを報告しようとした責任者が証言を阻まれるというところは、安倍氏殺害事件に似て非なるところである。後任のジョンソン氏が、ケネディ氏の意に反してベトナム戦争拡大に踏み切ったという話はきいていたが、ベトナム問題だけでなく、世界情勢への影響が大きかったことを改めて知った。キューバ危機の影響はあまり描かれていなかった。『誰がハマーショルドを殺したか』は、アフリカでの勢力争いの範囲かと思っていたが、そこにもケネディ氏とのつながりのあったことがわかった。CIA やジョンソン氏によって世界平和の進展は妨害を受けたが、キング氏が黒人差別撤廃への遺志を引き継いだことがせめてもの救いであろう。触れられなかったけれど、知的障がい者政策にも進展をもたらしたことも功績である。
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