熱のあとにのレビュー・感想・評価
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ラストが好き
「私と他者のちがいは?」「愛とは?」と
主人公が深く深く考えに耽る話、結構好き。
とてもとても、激重な愛。
ラストを見ると一気に「熱のあとに」という
タイトルが鮮明になります。
…そして、
“あとに”のあとに、
このタイトルってこういう意味だったんだ、と
僕は胸のあたりが熱くなりました。
自分は変わっていないと思っていても
人は変わる、年月がそうさせる。
出会う人や、環境や、見たものや感じたことで。
過去は、過去のあのときの自分だから、
過去を生きられたんだ。
今の自分で、過去を生きるのは難しい。
過去の人と再会して気づけたこと。
60秒の見つめ合い…
雲で覆われていたフロントガラスが晴れていく。
ふたりの今、そして未来が始まる気がした。
熱のあとに。
率直にいうと怖い
キャストはすばらしい。
冒頭からいきなり事件現場。そういうこともあって、全編に
不穏な空気が漂っていて、何か悲惨な出来事が起こるんじゃないかと
思いながら見ていたので、疲れました(笑)。あまり心地の良い
映画じゃないですね。「愛」とは?というのがテーマなのかも
しれませんが、もう一つピンとこない。正直、あまりおもしろく
なかった。
ただ、キャストは良かった。橋本愛も仲野太賀も、この役柄に
ドンピシャ。そして、ラストのひと言。うまいですね。
鑑賞日記若しくは記憶より
🥰🥰🥰今日は、新宿武蔵野館で橋本愛さん主演の「熱のあとに」(舞台挨拶付き)を観ました。小さな劇場なのでELEVATORを降りたらすぐ券売機です。券売機近くの部屋から女性の大きな笑い声がして響いていましたが数分後に本人が現れてその声の持ち主は橋本愛さんでした。以前、記事で能年玲奈さんが天真爛漫な性格だと語っていましたがなるほどよく解りました。映像作品はImage通りcoolbeautyそのもので台詞が無くても力強い眼差しで観客を引っ張っていました。 🤩🤩🤩新宿武蔵野館で開催された「熱のあとに」のtalk&teach in に行って来ました。作品を理解する上で良い補完になりました。天真爛漫の一方、映画と向き合う切っ掛けになったのが過激な愛憎劇だった橋本愛さん 「熱のあとに」では彼女の本来持っている内面の翳りを垣間見る事が出来ます。新たな地平を切り開いたかも知れません。脚本のイ・ナウォンさんや山本英監督は当初から橋本愛さんを想定していたようです。お二人は近年、横浜に新設された東京藝術大学大学院映像研究科出身なので何か新しい時代の息吹を感じます。
ボソボソ喋る
『台風クラブ』以来のわけのわからない笑えない茶番劇
2024年映画鑑賞30作品目
4月27日(土)フォーラム仙台
リピート割引1200円
山本英監督作品初鑑賞
イ・ナウォン脚本作品初鑑賞
粗筋なんてあってないようなもの
嫌韓ではないが客観的に言っても脚本が酷すぎる
ホストにハマって貢いで破滅した女の再生?
りりちゃんなら共感できるかな?
映画に共感を求めがちの人にとっては地獄
橋本愛や仲野太賀のファンで彼らの芝居を楽しみたい人にはお勧めかな
懺悔室での橋本愛が特に良かった
映画館で鑑賞中のお喋りは厳禁だがプラネタリウムはセーフなのか
橋本愛の長台詞に幼女のツッコミ
終わると何事もなく退席する観客と沙苗を抱きつく望月は印象的
木野花が初登場したときの台詞無しの長めの間に吹き出してしまった
いつまでも成長しない同じことの繰り返しのネット民みたいにコーヒーは吹かないけどね
教会で登場した4人のおばさんのコーラスだが口があまり開いてなかった
ああいうのはくどいくらいの表現力で歌うもんじゃないのか
女性4人コーラスといえばLA DIVAを思い出すがそれに比べるとあれはあまりにも酷すぎた絵的にも
結局ライフルに撃たれて死ぬんじゃないのかよ
ナイフで刺されて死んだんじゃないのかよ
人ってなかなか死なないもんんだよ
交差点で右折せず停車したまま車内で60秒見つめ合う沙苗と健太
こんなラストシーンを他の映画作品かテレビドラマで観たような既視感があるがそれがなんなのかタイトルがどうしても思い出せない
配役
ホストの望月に対する殺害未遂で服役し出所したばかりの園田沙苗に橋本愛
沙苗とお見合い結婚した林業の小泉健太に仲野太賀
ホストの望月の妻の足立よしこに木竜麻生
よしこの息子に森田湊斗
沙苗の母の園田多美子に坂井真紀
沙苗のカウンセラーの藤井圭子に木野花
健太の同僚で赤いマフラーを編んでいる宇佐見美紀に鳴海唯
健太の同僚の佐々本宝
健太の三枚目の友人にアベラヒデノブ
健太の男前の友人に松澤匠
健太の眼鏡をかけた友人に望月めいり
居酒屋で夫が社会主義だと愚痴る居酒屋の客に田中佐季
沙苗に殺されかけたホストの望月隼人に水上恒司
新宿の新人ホストで望月と同様に金髪の詩音に楽駆
大分乱暴でしたが
愛は全部同じ?
一般的にいう、地雷系。
推しのホストを刺した過去を持つ女が普通に結婚はしたもののグズグズしてる所に、謎女登場して話が暗転して行く。
一種のPTSDだと思う。
刺さなきゃ愛じゃないんじゃないか?という呪いを自分にかけてしまったんだな。殺せなかった事も何か傷になっているのかも知れない。自ら結婚という檻でわけわかめ自分を拘束してみたが中から腐ってしまった地雷女と、わかって結婚した仲野夫偉い。
役者陣の頑張りで見応えある。
橋本は全力でやり切ったと思うが役の深みにハマって重く見ずらい感じがしてしまった。全体設計、見せ方にも関わるので監督の整理ができてなかったのかも知れないい。
もっとグッとくる演出が出来たようなきがする。
木滝はどっかで見た顔だなと思ったら「私達は大人」の変顔ポスターの子じゃった。
言葉に踊らされて
2023年。山本英監督。過去に熱烈に愛した男を刺して重傷を負わせた女性は、その後に出会った男と結婚するが、過去の男(というより愛の記憶)を忘れられず、問題を起こしながら死んだように生活している。そしてついに決着をつけるときがきて、、、という話。
人生を賭けた本当の愛①と、日々の幸せな生活②が対比され、葛藤が高まったところで最後の決着と解決策の提示③へ、という黄金パターンに沿っているのだが、①~③のいずれも映像的に表現されず、登場人物の言葉による説明に終始しているのは残念な限り。しかも、言葉で構築されたそれぞれの形象がいかにも弱く相対的であり、イメージの力強さに欠ける。「人生を賭けた愛」はホストに入れあげた一方的なものだと暴露されるし、「日々の幸せな生活」は夫がほかの女にもなびくことで崩壊しているし、「解決策」となるはずの決め場面はじっと見つめる時間になっていない。なんということか。
人生を賭けた愛に憑かれた女の物語を描くなら、それを映像として描いてほしかったし、物語の展開も映像としてつむいでほしかった。残念無念。
幸せな結婚と自然死
無敵な純愛
プラネタリウムの恐怖
【熱の映画】
狂気でしかない愛の形が描かれる冒頭。そんな熱のあとに、狂気が正気に見えてくるほどの演技力と演出に惹きつけられ、色んな想像を掻き立てるラストには見ているこちらの熱が出る。
◆概要
2019年に起きた新宿ホスト殺人未遂事件から着想を得て描かれるオリジナルストーリー。2023年・第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門、第24回東京フィルメックス・コンペティション部門出品。
【監督】
山本英(東京藝術大学大学院での修了制作「小さな声で囁いて」で注目された若手監督。本作で商業映画デビュー)
【出演】
橋本愛、仲野太賀、木竜麻生、坂井真紀、木野花、鳴海唯、水上恒司
【公開】2024年2月2日
【上映時間】127分
◆ストーリー
自分の愛を貫くため、ホストの隼人を刺し殺そうとして逮捕された沙苗。事件から6年後、彼女は自分の過去を受け入れてくれる健太とお見合い結婚し、平穏な日常を過ごしていた。しかしある日、謎めいた隣人女性・足立が沙苗の前に現れたことから、運命の歯車が狂い始める。
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆狂気
冒頭、堕ちていくように階段を駆け下りていく沙苗。血まみれの隼人、返り血を浴びた沙苗はスプリンクラーに濡れながらその表情には笑みが。そんな狂気が描かれる冒頭から、健太と長いトンネルを抜け、“熱のあと”の沙苗に明るい未来を示すような光が当たり出し、タイトルへ。足立に翻弄されながら、沙苗は時には自害を図り、恐怖におののき逮捕を望む。健太との夫婦生活も、“幸せだった時もあった”と語る健太とは裏腹に、沙苗はどこかいつも上の空で、その姿は揺らめくよう。本作を通して描かれる沙苗の運命は、常に危うくも脆くも見え、そのどことない緊迫感に終始惹きつけられた。
◆正気
「演じていくうちに沙苗の正気と狂気が逆転する瞬間があって痺れた」と語る橋本愛。カウンセリングでは沙苗は常に彼女の中で正気であり、カウンセラーの、つまり世にとっての正気との間に苦しむ。健太という、ある意味一番人間らしい、世間の正気とも当然噛み合う事はない。やがて訪れる隼人の影に再燃する沙苗の“熱”。隼人がまだ持っていた靴に何かを確信し、隼人のもとへ向かう沙苗は、まるで自分自身を問うための最終地へ向かうよう。妄信的に見えつつもどこか彼女の狂気が正気に思えてくるような、不思議な感覚だった。そんな感覚になる事を見透かすように、プラネタリウムで沙苗がしずかに隼人にぶつける正気が、幼い純心にはただ泣き出してしまうほどの狂気として描かれる。正気と狂気が静かに混在するあのシーンが本作ならではで、1番の山場だった。
◆ラスト
本作のラストについて「二人に残されている手段は見つめ合うことしかないんじゃないか」と考えたという監督。沙苗はついに再会した隼人について、“時が経ち、お互いが変化していた”と語ったように、健太との触れ合いを通じて自らに変化があった事を暗に示す。健太もついには沙苗から刺される事を欲するほど、本当の意味で沙苗の正気に寄り添い始めていた。“戦争を解決する手段”、つまりどうにも解決しようのないほど距離のあった2人のそれぞれの正気は、長い旅路の果てに寄り添い合い、60秒見つめ合う事でついに交わる事になったのか。サイドブレーキをかけたラストカットは、交差点のど真ん中でクラクションを鳴らされながら、そんな世間との接点を閉じるような、映画冒頭のような“愛の形”に解を帰着させた演出にも見えた。つまり2人は、世間の正気とは違う正気の“愛の形”へと向かった…。ただし、サイドブレーキをかけたのは2人ではなく、沙苗1人の手だったというのもまた別の意味での想像がわくのだが。
◆評価(2024年2月2日現在)
Filmarks:★×3.5
Yahoo!検索:★×3.6
映画.com:★×3.5
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