「主人公が“真実の愛という観念“の錯覚に気づくまで」熱のあとに 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が“真実の愛という観念“の錯覚に気づくまで
「歌舞伎町ホスト殺人未遂事件」を題材に、加害者のその後の人生を、
想像で考察した映画。
殺されかけたホストが水上恒司だと気づかない時点で、
かなり残念なのです。
水上恒司のアップがひとつもない。
セリフもほぼほぼ無いに等しい。
歌舞伎町のホストに1000万超え貢いで、恨みで刺す。
これって下世話な好奇心をくすぐるセンセーショナルな映画を
期待しちゃいました。
お硬い橋本愛ちゃんの乱れるシーン、愛に狂う表情を
想像しちゃいました。
ついでにイケ面水上恒司の女を騙すクールな話術とか、
手練手管をみたかったなぁ〜
一切ありません。
期待を大きく裏切って下さいました。
期待に応えてこそ、その対価が決まる。
資本主義の基本ですよね。
愛についての御高説・・・期待してませんって。
映画のエンドクレジットを観て水上恒司がどこに出てたか?考えた。
金髪で上半身裸、よく見ると胃からお腹に手術痕がクッキリ。
そのシーンは確かにありましたね。
でも意図してなのか?顔はよく見えなかった。
「歌舞伎町ホスト殺人未遂事件」を題材に、
加害者のその後の人生を描いている映画なのでした。
殺しかけたサナエに橋本愛。事件から6年後、事件の加害者と知った上で
結婚する園芸業の男性に仲野太賀。
謎の隣人に木竜麻生。
そして被害者のホストが水上恒司ね!!
蓋を開けてみれば、理屈っぽくてまだるっしい不条理劇・・・
美人なら前科者でも結婚をするケンタ。
「真実愛、焼けるような灼熱の恋」に未だに懲りずに憧れてるサナエ。
現実を認識するネジが飛んじゃったのね。
もっと変な設定。
隣家の足立さんは実は刺されたホストのハヤトの正妻で、別居中。
4歳息子がいる。
ハヤトは未だに行方不明である。
出来るとならもう少し面白くして欲しい。
ラスト、交差点の真ん中で、停まって動こうとしない
サナエが運転して助手席にケンタを乗せた車。
みんながスラグションを鳴らすのに、動かないんです。
ケンタが、ググーっとサイドブレーキを引く。
全くもって、意味不意‼️