「愛のしるし」熱のあとに uzさんの映画レビュー(感想・評価)
愛のしるし
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殺されかけたホストに関しては、「クズ」とは言われてたが具体的な話は貢がせてたくらい。
善人エピソードも一つ語られた程度で、ここは重要ではないのだろう。
つまり、“恋愛”の話ではなく沙苗の“愛”についてのみが、この作品の主題なのだと思う。
中盤までは静かに丁寧に掘り下げている印象だった。
足立の正体も早々に明かされ、サスペンスでもないというのも明快だったが、終盤からが急に雑。
隼人の名前すら知らなかったホストが急に「頼まれた」とか言い出したり。(なんかの罠かと思った)
置き去りにした宇佐美さん(赤マフラーの子)と次のシーンで何故か同乗しているなど前後が繋がってなかったり。
足立や宇佐美さんのその後もボカして終わるし。
個人的には、宇佐美さんの扱いが一番納得できない。
ワンカットながら印象的に映ってたと思えば、急に再登場して、キスされて、クソ重感情ぶちまけて退場。
かわいかっただけに、役も役者も不憫でならない。
プラネタリウムでのほぼ独白に近いシーンも、子供の「なんか恐い話してる」で笑ってしまい入ってこない。
宇佐美さんが編んでたマフラーが自分用だったのも、笑うとこなのか深読みするとこなのか。
最後に「60秒」が活きるところはとても良かったし、演技も演出も申し分ない。
沙苗の愛は理解できなくても一つの視点として観られたが、もう少し上手く着地してほしかった。
足立が「初めて会ったときに履いてた靴」がどう見ても新品なのも残念です。
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