「彼女の愛の定義が理解できん」熱のあとに iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女の愛の定義が理解できん
観終わった後に題名が語る所が大きかった。
変わりたくない、でも変わらないものなんてない。
あの熱は永遠か?
相手に全てを捧げてこそ愛、相手が心の闇に落ちていったら一緒に落ちてこそ愛、と
いう私にとっては重すぎる愛がテーマだった。
同じように重さを感じる愛の中でもかなり自己愛が強い愛だったな。
自己陶酔の中での愛というか。
愛とは。
舞台になりそうなくらい、セリフで気持ちを説明する場面が多かったのだけど、彼女に共感できない私は何度説明されても理解できなかった。
なぜなら彼女の愛の定義が全く理解できないから。
自分が頑張ったら相手が変わるかもと期待して、それを愛だと思って尽くしてしまうんだろうか。
けど彼女の愛の理論では、何も騙されてないし酷いこともされてない、だって捧げてこそ愛だもの!なのよね。特に相手が変わることも期待してなさそう。
小泉さんが良い人すぎる!と思ってたけど、どんどん同居人に感化されていってメンタルがやられていくのが気の毒だった。
優しい人ほどメンヘラ毒素の吸収率が高い気がするわ。
そしてその愛には歌舞伎町という特異な空間がどうもキーポイントだったらしく、アフタートークの鈴木涼美さんの「ホストは夢を見せてくれる箱」という解釈がとても役に立ったよ!
愛が足りないから一時でも満足をくれるホストにハマるのかと思ってたけど、そんな身勝手な彼への愛を貫ける私を愛してる子たちだからハマるのかなと映画を観て思った。
複雑な気持ち。
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