「ちょっとモヤッと」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 93q2q2さんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとモヤッと
後編楽しみにして観に行きました。ですが鑑賞済の人から「前編ほどは・・・」とは聞いていたので、期待は7割位で観に行きました。
「こんな感じかな~」というのが感想です。
映画制作陣は引き続き良かったです。前章と同じく面白いアニメを作ろうとされていて、映画には引き込まれました。
前章観終わって、「これどう終わらせるんだろ。これだけ風呂敷広げてどう畳むんだ?」というのがはじめに思ったことで、「某超キレイなアニメ映画ような終わらせ方は嫌だな、なんか面白くないよな~」って思っていました。
で、想定以上なことはなかったです。原作は2014年位のからの作品なので、そこの流行りになってしまったか~という感じでしょうか。決して面白くない訳ではないのです。伏線の回収もしっかりしてますし、恋愛や様々な愛情があり、守りたいものの為に戦う姿がありと、要素は詰まっているのですが不完全燃焼な感じがしてしまいました。
もっとやり直し前の要素と今の要素を絡めて物語を構築してほしかったかな~
私は欲張りなので、前章が面白かっただけにハードルがかなり上がってしまい「自身の想定以上を」という気持ちがかなり強くなってしまっていました。浅野いにお氏の作家性からはこれを望むのは無理なのかもしれませんが、この内容でここにもっとカタルシス詰め込めれば面白かったのにと思いました。
丁寧に描こうとするほどこれは難しくなると思うのですが、この内容のままで前章と後章に分けず一本の映画として鑑賞できていれば、もうちょっと感想も違ったのかもしれません。
色々書きましたが原作も十分おもしろいですし、映画制作陣はしっかりとした映画を作られているので十分すぎる映画なのですが、前章が盛り上がっただけにちょっとモヤっとしてしまいました。