「点数は前後編を通じてのものです。 途中で主人公だとc思っていたおん...」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 はて1984さんの映画レビュー(感想・評価)
点数は前後編を通じてのものです。 途中で主人公だとc思っていたおん...
点数は前後編を通じてのものです。
途中で主人公だとc思っていたおんたん達が脇役になったようで、話の進行は小比類巻君と大葉君という、たぶん作者の本音と建て前みたいな二人に委ねられてしまいました。
SFとしての筋書きは何となく予想していた通りですが、あのエンディングは予測不能でした。人類滅亡まであと何日みたいなテロップが出ていたので、少なくとも滅亡はするのだろう(その後、世界がループするとかはあるかも知れないが)と思っていました。
ところが全滅エンドは回避した、ということで、逆に、何となく後味の悪い終わり方をしています(良い人たちが次々と死んで、悪い人がひょっこり生き残るみたいな)。たぶん、このもやもやを楽しんで欲しいという事なのかな、と思いました(形の上ではハッピーエンドですし)。
正直言えば、前編の何か始まるかも知れない不穏な空気の中、何とか楽しく日常を続けよう・・という雰囲気が好きだったので、全体を通じてはこの点数です。
以上が映画での感想。本日(2024/12/7)、アマプラでTVシリーズ化された物を見たので、感想を変えたいです。
なんというか、映画は決してうまくはないけど、ロックみたいな作品だった。「お前ら、ぬるい予定調和のアニメなんか期待してんじゃねーよ」という。良い人たちが死に、悪人が生き残る。理不尽なようだけど世界ってそういうもんじゃん、という現実認知の話だと思った。
しかるに、このTVシリーズでは、再度、世界が改変され(正確に言えば違う。もとの世界はそのままディサトピアが続くのだけど)、なんとも生あったかいエンディングが用意されていた。
作り手がこれで良いと思うなら、映画版でこうしておけば良かったじゃん。観客たちに何とも気持ち悪い思いまでさせて、何を伝えたかったのさ、と思う。単なる尺の都合だとしたら、がっかりだなぁ。