「話を詰め込み過ぎな、夢オチもの。」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 ゆいさんの映画レビュー(感想・評価)
話を詰め込み過ぎな、夢オチもの。
原作は未読で前編を鑑賞済み。
前編の話を後編でどう落とすのかな?
と思っていたため、結構楽しみに観に行った。
感想としては、ストーリーが駆け足すぎて詰め込みすぎ。
時間が足りなくて、ストーリーを追いかけるのに精一杯という感じで、伏線の回収も中途半端。
きっと原作では伏線の回収や主要キャラの行動理由なども細かく描いてるのだろうが、映画ではそれが無かったので、キャラのほとんど(特に悪役)の行動が唐突すぎるというか、何を考えて行動してるのかわからなかった。
まぁ、原作ものに多いのだが、原作を読んでいることを前提に作られた映画だね。
映画化自体がファンのためでもあるのだから、間違いとは言わないが、原作未読の人は置いてけぼり。
日本の(ストーリをしっかり描く)テレビアニメが海外でヒットしてるのに、アニメ映画がイマイチヒットしないのはこのパターンが多いからだろうね。
ストーリーも悲惨なラストと幸せなラストがそれぞれ別の並行世界で起きるというどこかで聞いたことのあるようなお話で、前編で起きた出来事がまったく回収されない。
並行世界と言えば聞こえは良いが、人が寝ているときに見る夢がいわゆる並行世界という学説もあるからね。
小難しい理論を並べても要は夢オチ。
想定される最悪な結果を主人公たちが力尽くで回避するから話として面白いわけで、この世界では主人公が人類絶滅を回避出来ずに悲惨な結果に終わりましたが、別次元には原因自体が起こらなかった幸せな世界もありました→ハッピーエンド。
ってのが許されるなら何でもありになってしまう。
原作は読んでないのでわからないが、映画は説明不足の夢オチものとしか思えなかった。