「サヨナラ~おんたん!混沌とした世界の終わりへ 破滅に向けた哀の絶叫!!」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
サヨナラ~おんたん!混沌とした世界の終わりへ 破滅に向けた哀の絶叫!!
”デ”が八つの、後章・・・
とうとう こんな作品に出会うなんて・・・の思い。
前章:120分、後章:120分 計4時間節のうねりか~ぃ。
この世界感は、実に面白かった!
前章を3月観たとき 何だろうっていう ハチャメチャな感じが凄くしてて
こりゃ後章観なきゃ 分からんな~の思いが大きかった。
先日やっと初日に
続きの「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章」を観ましたよ。
素直な感想ですけど、予想に反して 後章は色々展開あって 盛り上がってて実にオモシロかったですゎ。
小山 門出と、中川 凰蘭との出会いと親友に成っていく姿。
周囲の家族や友人を巻き込んで、ハチャメチャな日常を生きながらも 何処となく愛に飢えてて。それを否定せず、寧ろ羨ましがる二人。
そこに年頃の少女の心の奥底を垣間見る事が出来る。
決して美人キャラでも無く、可愛いらしさのど真ん中でもない容姿。
何処となく人生 斜めから視線で生きてて。口にする言葉は破綻し薙げたセリフが飛んでるけど、でも 本当は至って真面目な二人なんだと思うね。
先生を好きになる門出。2人ともイソベやんが好きで意気投合。深くは交われないんだと意識している所も良い。
少し大人振ってみせて先生の背丈に合わせて手を繋ぎ、ちょっぴり生徒にも戻る。
何とか相手を心の中に潜り込ませようと・・・そういう仕草が可愛い 門出。
異星人が大葉に成り替わったが、それを知ってても何処となく好きになる おんたん。この子が愛に触れて行くとは最初思えなかったけども。
おんたんは 今と違い昔は大人しい子で、偵察の異星人を助けた事で もう一度時間軸の限界までパラレルシフトをしてもらい 自分自身の人生を上書きした。
ここの発想展開は超素晴らしかった。門出との出会い、本気で相手を怒る所が好感、生涯の友に成って行く姿を感じ取れる。
この事を大葉がアイテムを通して彼女の過去を知るのである。
母艦の異星人たちは侵略者と思われていたが、実は昔 地球に住んでいた者達であった。地球に住めなくなって宇宙へ。そして長い年月を経てまた地球に戻って来ただけであった。だから祖先は同じ地球人なんだな。
異星人への対応を巡り賛成反対が飛びかう。今の社会と同じなんだな。政府や一部の科学者は結局怪しい奴等ばかり。
8.31より4年を経て徐々に母艦は地上落下へ、そして激しく東京は破壊されて行く・・・ 混沌とした世界の終焉を遠くの地から見届けるデーモン達。
果たして、この世の秩序は 元に戻るのか。
片腕が兵器攻撃をモロ受けして重傷のまま漂う大葉。
おんたんと門出の元へ、命尽きる前に空から舞い降りた。
”お帰り~” 二人の哀が愛に成って行くと そう想えた瞬間であった。
混沌とした 混乱社会と運命を背景に描きつつ、
実は 清らかな純粋な愛の流れを育ませて要る所が秀逸と感じたかな。
彼女達を見届けに
是非 お時間ある方は劇場へ!