「ワクワクでは前章に及ばないけど」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 キレンジャーさんの映画レビュー(感想・評価)
ワクワクでは前章に及ばないけど
後章は物語を収束させなきゃいけない分、フロシキを広げまくる前章と比べてしまうと、ワクワク感という意味で若干の弱さは否めない。
スピード感やテンポの緩急も前章ほどではなく、これ見よがしなギャグも多く、前半は少しタルかった。
侵略者たちの都合をもう少し描いてもらえたら、もう少し飲み込みやすかったかも。
あと、前章で結構強調してた、イソベやんのコミックの続き(スティックをどう使ったか)はモヤったまま。
門出のお父さんの件もなぁ。
作品の評価としては、ホントは星3.5辺りが妥当なのかもだけど、やはり前章でしっかり描かれたキャラクター達に、こちとらファンになってしまっている以上、そんな緩めの展開もまた愛おしかったりする。
だからこそ、やっぱり後章も「かどで」と「おんたん」二人の活躍で終えて欲しかったかな。
そしてラスト。
隣り合う日常と異常が、POPなでんぱ組.incに乗せて絶望的に溶け合う、この作品のベースがまさに結晶化した様なクライマックスの美しさよ。
「セカイ系」と言ってしまえばまさにソレ、って感じだが、決して「こうしてボクたちの世界は守られた」っていう直接的なハッピーエンドではなく、「辛いことはあったけど、それでもボク達は生きていく」という形になっているのも好感が持てる。
作者の他の原作含め、読みたくなる映画でした。
とっても好きです。
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