劇場公開日 2024年5月24日

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「手放しの良作。前半の伏線回収・疑問解答の後編で、前編+後編=★4.25」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5手放しの良作。前半の伏線回収・疑問解答の後編で、前編+後編=★4.25

2024年5月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

後編は、前編の伏線(疑問)を回収する内容でもありますが、ガルパンやそれ以上のエヴァ程でなく、3ヶ月以内に続編を公開するスケジュールは有り難いです。
さてウマ娘と連続観賞を断念し土曜レイトで鑑賞しましたが、コチラはまずまずの良作でした。

そう言えば『PG12』指定? あのフェストゥムに相当するミニオンズもどきな侵略者キャラの惨○シーンが引っかかる? そんな彼らが最大の謎で、事情は薄っすら明かされましたが詳細は結局謎のまま(ともすればイカ娘的な懸念もw)。ただ本作は侵略戦争がテーマではないので、その辺は “よしなに” て事でしょう。一部描写・シーンに某国の実情および思想的な皮肉がチラ見した気も‥‥

よって後編はデーモン&おんたんや周囲との絆をとても良好に描いています。吉田脚本の真骨頂? 彼女は数々の良作をいくつも手掛けてますし。とは言え、おんたんのデンパは解明しつつも理由付けが少々強引‥‥まァ実際人間(子供)って思い付きで行動すると自分でもワケワカラない行動するので◎。
でもソレが近未来的技術の一端だったとは。もう一つのF技術ウンヌンについてはサスガに強引過ぎ+もうチョッと説得力が必要で、アイテム含めドラえもん的なご都合感は否めず。

それにしても、結局人間は愚かで醜く残酷で無慈悲なのか、賢く穏やかで暖かく立派なのか、その辺イロイロと考えてしまいます。人間って『デベ子』や『のび太』的な毒にも薬にもならない本質なのかな。作中の騒動劇は今まさにリアルな日本ですら起きてますし。
そんな世の中を鑑みると、こんな作品が生み出せる日本人の想像力と創造力には魅了されます。日本だからこそでしょうけど(意識高いハリウッド化しませんようにワラw)。

その他、いそべ総理大臣の人間らしさについて、だからどうなの?と言う扱いは刺さりましたw また高校教師は、上げ膳をイイ事に俗物に下るかと思いましたが、最後まで胸糞化しなくてよかったw そしてお兄ちゃん‥‥w
自衛隊や政府官僚などの上級民は相変わらずの描写でしたが、解りやすく風刺したのでしょう。それに後編はデーモン&おんたんと周辺の人々にフォーカスしてたので、その辺あまり気にならず。サスガに前半は伏線回なので?は付き物ですし。
『絶対』と言う言葉も刺さりました、持論ですが “正義≠絶対” です。

と言う訳で、手放し良作ではありましたが★5に届かない何かが。ヒョッとしてキャラデザ? まァ漫画原作なのでその辺は無理ですが、京アニ制作だったら『日常』みたいな風合いになったかな?w まァ結局何かが足りない?気はしてます。

Geso_de_Nyoro