「素晴らしい作品だが、色んな意味で裏切られた」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 空さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい作品だが、色んな意味で裏切られた
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浅野いにお作品は大体履修しているが、本作品は原作触れずに鑑賞。
結果として高評価だが、いい意味でも悪い意味でも期待を裏切られた。
前編で高まった期待を後編で消化するつもりで臨んだが、始まりそうだったのは予定調和のアツい展開。
なんだかありきたりだぞと思いきやそんなことはなかった。
主人公は自分たちの正義に当てはまることをストンとやってのけて、紆余曲折あってみんな助かるみたいな、ありきたりでありながら大衆が求めている展開。
そういった展開を寒いと斜に構えながら、そこから外されるとどこか気持ち悪さが残る。そんな矛盾をつかれたような衝撃的な作品だった。
幼少期のエゴで変化させた世界、意図的ではないが、結果的にそれを肯定した兄や大切な家族、友達の大切な人を亡くす。
そんな喪失感とそれでも滅んでくれない世界、ここに1つの世界線をみた。
世界を敵に回す、これは視聴する私たちすらも敵に回した完全で完璧な2人だけの世界。なるほど確かに絶対だ。
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