「傑作!闇鍋だと思ったら精密な寄木細工だった件」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
傑作!闇鍋だと思ったら精密な寄木細工だった件
最初の予定では、後章は前章から約1ヶ月後の4月末に公開予定だったと記憶しております。
それが何らかの大人の事情、もしくはさらなるブラッシュアップによる質の向上でさらに一ヶ月後の公開と相成りました。
いやぁ、待ちに待ったの後章です!
最初に結論申し上げますと・・・待った甲斐がある、大傑作と断言いたします!無論、個人的な感想の範囲ではありますが、とにかく予想を上回る出来でした。
ストーリー的に前章で広げた大風呂敷はどう畳むのか、とっちらかって複雑に絡みあった利害関係、対立構造はどう決着をつけるのか・・・期待しつつも不安が先行してしまう状況でしたが杞憂に終わりました。
ネタバレしないようイメージで言いますと、前章の段階では「カオス全開の闇鍋」だと思ったら前後編合わせたら「精密な寄木細工」でしたね。
個性的なキャラクターの配置や彼らがストーリーに与える影響度は実は完璧に計算しつくされており、精緻に組み上げられたその総体は実に優雅で美しいのです。
だだ寄木細工だけに、その一つのピースが欠けただけでも全体が一挙に容易に崩壊してしまうんではないか・・・という危うさが常につきまとっています。
この危うさ不安定さには終始注目せざるをえませんでしたし、この作品の最も優れた特質、魅力のひとつだと思います。
リアルタイムで劇場公開時に鑑賞できたことに感謝します。ぜひ、映画館に足を運んでみください!
追記:最初から前章3月と後章5月の公開で予定通りだったみたいです。楽しみにしすぎて記憶改変が起こってしまいました。ごめんなさい(笑)
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