劇場公開日 2024年5月24日

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「世界中の敵でも、君の味方」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5世界中の敵でも、君の味方

2024年5月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

待ちに待った、デデデデ後章。
前日に前章見てから、公開日に後章に挑もうと思っていたら、前後章同時上映という神イベントが前夜祭として開催。こんなの行くしかないだろ!てか、これ普通にやってくれ!4時間の総集編で上映してくれ!

前章。
この映画、やっぱりすごい、、!!!
前後編ものの前編でここまで興奮させるって、ガチのバケモン。前章だけでちゃんと面白いし、伏線回収もエグい。演出の全てに惚れる。過去パートへの導入とか、マジで痺れるもんな。何十回と見れるクオリティの高さ。なんでこれが興行収入2億なんだよ...。でも、続けて見れてよかった。最高だった。

後章。
えーっと、何から話そうか、笑
まず一言。クソやばかった。この映画、面白いとかいう域超えてる。全てが衝撃的で理解が追いつかず、ストーリーどうこうの前に映画として作り込まれすぎていて、あまりの驚きから涙出てしまう。
前章と対比させるかのように、作品のカラーがガラリと変化。これまたビックリ。青と赤。青空と鮮血。青春と熱意。ポスターの色には、それぞれの思いも込められていたのか...。単体でも、後→前の順でも楽しめる、異様な二部作。繋がっているのに、全く別の映画見ている気分。見応えで溢れてるぞ...深すぎるぞ...。

母艦破壊によって東京に降り注いできた侵略者を駆除し、人々を安堵させようと試みる政府。その行いを非人道的だと批判する学生団体と、更に殺戮を続ける過激派グループ。そして、大学生になって何気ない日常を送るおんたん達。前後編にも分けようとも、地球崩壊関連全ての要素を全回収するのには難航しているように思えたし、現にまだまだ描けていないなと感じるところも多かった。だけど、本質はそこではない。この映画は、地球滅亡を描いたSFものでも、現代社会に一石を投じる社会風刺映画でもない。主人公の小山門出と中山凰蘭という、何処にでもいるフツーの少女2人が、恋について話して、友達と遊んで、時に母艦が影響で不思議なことが起こるけど、仲良く慎ましく日々を過ごす、何気な〜い青春謳歌なのです。

『僕は君の絶対だから』『君は僕の絶対だから』
「絶絶絶絶対聖域」のラストが、この作品1番の伝えたいこと。君が世界中の敵になろうとも、僕は君の味方であり続ける。4時間かけた壮大なSFの後の、このド直球な愛のメッセージは、全身ズタズタボロボロになるほど響く。何があっても変わらない、門出とおんたんの強い友情と絶対に味方でいてくれるおんたん兄の存在。それでも必ず、君を守ってみせる。自分もいつか、そう思いたくなる人が現れるのかな。

とまぁ、正直まだまだ語り足りないけど、長くなってきたので簡潔にまとめると、自分がこの映画が大好きな一番の理由は、

《あのちゃんの声色とおんたんの性格がどストライク過ぎるから》

でした。ちゃんちゃん。(長文レビュー、締め方迷走しがち...。)

サプライズ