「【ある意味で漫画やアニメの歴史が変わる作品】」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 芥さんの映画レビュー(感想・評価)
【ある意味で漫画やアニメの歴史が変わる作品】
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原作は未読なのですが、浅野いにお先生の別作品『おやすみプンプン』は愛読させて頂いておりました。なので、浅野いにお先生が創り出す世界観、登場人物の個性表現を知っていましたが、この映画は割と世界観や登場人物がポップめに改変されているものの、浅野いにお先生の持つ独自の世界観は汚していない。なんなら見やすくなってる迄あります。アニメとして素晴らしい改良が施されていて、2時間丸々見入ってしまいました。
この映画の真新しさ、映像作品のロジックをハンマーで叩き壊すかのような演出や、技法。この映画を見た若者や創作活動者が全員影響を受けるのではないかと思ってしまう程の感動を受け、評論タイトルにもある通り、自分はこの映画により今後の漫画、アニメの歴史が変わると、素人ながらに思いました。
前後編に分けてしまうと、どうしても前編のハードルがあまりにも高くなってしまいがちですが、嫌にならない伏線の張り方、謎の生み出し方、絶対に後編が見たくなる様な物語編成が美しすぎてウットリしてしまいます。
終盤あたりのおんたんの覗かれた記憶。色々な方が考察されていたので目を通しましたが、個人的にはパラレルワールドでは無いのかなと思いました。拙い考察になりますが、あの回想シーンと高校時代の門出とおんたんの思想が逆になっている印象を持ちます。中身が入れ替わっているのか?とも思いましたが、それでは辻褄が合わない所が多過ぎるので、門出の記憶は諸々消されたが、おんたんは侵略者から貰ったキューブを使い、思想が攻撃的になったのではと、自分の中で解釈しました。
色々な解釈ができる最高の映画です。
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