「やはりアニメが最強」デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりアニメが最強
すでに連載を終え完結している浅野いにおの人気漫画が原作で前後編あるので少しためらったがめちゃ面白くて「地球滅亡まであと半年」という後章を早く観たくてしょうがなくまんまとしてやられた。宇宙からの侵略者の母艦が渋谷区上空に浮かぶのが3年たって日常になってしまいその直下で高校青春ライフを送る仲良し女子高生物語りというのは予告編でイメージした通りでかなりいいセンスなのだが話はそんな単純なことではなくそこから先の闇に踏み込む。事故った当時は「原発なんてもうやめだ」と誰もが思ったはずなのに10年過ぎて忘却し再稼働をすんなり受け入れている国民、お話が始まってすぐ勝手に母艦を戦略核で攻撃する米など日米地位協定の不公平感も含めてこの東京上空を覆う母艦が象徴しておりその根底にはマイノリティーをいじめる社会構造を批判するゆるぎない視点がある。当初は4.19となっていた公開が5.24に延期されたのはTARAKOの急死が影響しているのだろうか?デベ子のあの声がもう聴かれないとしたら悲しい。せっかくのドラえもんの道具をのび太はうまく使いこなせなくて見ている子どもはやきもきするのだが、使い方を間違って人を死なせてしまったら?というありそうであるはなしなのである。
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