「何度止めようと思ったことか」なんでウチに来たの? じんじんさんの映画レビュー(感想・評価)
何度止めようと思ったことか
Amazon Primeの観放題にあった作品。
出だしから惹きつけられるものがなく、このまま観続けるか止めるか迷った。
妻と一緒だったので結局最後まで観たのだが、まあ時間がもったいなかったとは感じなかった。
最近の映画だと思っていたら、2009年の制作だった。
私が初めて自分で金払って観た韓国映画は、ヨン様ブームが来るずっと前。『8月のクリスマス』だった。
観終わった時、胸に悲しさとほっこりが同居する映画って韓国は得意だ。
この映画もその一つ。
主演のカン・ヘジョンが出ていた『トンマッコルへようこそ』もそれに類するストーリーだったし、他にも『7番房の奇跡』『幽霊の香り』など枚挙にいとまがない。
たぶん多くの韓国人の心根にある、世の中はうまくいかないものという厭世観と、虐げられてきたことによる恨の文化がそういうストーリーを好まさせるのだろう。
死んでも尚、現世に魂が宿るところへ縁のある人がやってきて恨の心をすくい取ってくれるまでを観ることが、韓国人にとってことさら心地よい集結感に繋がるのかもしれない。
コメントする