「ドイツ生まれの無責任男」ジョージタウン ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
ドイツ生まれの無責任男
「イングロリアス・バスターズ」のラング大作役で知られるクリストファー・ヴァルツが主演・監督を務める。
イラク戦争で現代の「アラビアのロレンス」と呼ばれる活躍をしたと嘯くドイツ系の男モット。妻殺しの容疑者とされた彼の、虚飾に塗れた驚愕の足跡を追う犯罪サスペンス。
何ら実績もなかったドイツ系移民の男が、高名なジャーナリストで資産家でもある未亡人を口説いて、まんまと結婚に漕ぎつける。
彼女の名声とコネを使って、次々と政府機関や軍関係者に名前を売り込み上りつめていく様がただただ驚愕。アメリカもある種のコネ社会であることの皮肉だろうか。
調子良く立ち回り自分を尊大に演出してコネクションを築いてのし上がっていく様は、無責任シリーズの植木等をどこか彷彿とさせる。
驚くのはこの話が、ほぼほぼ実話に基づいているとのこと。エンドクレジットでは、モデルとなった男のその後も語られている。
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talismanさんのコメント
2023年10月29日
植木等とクリストフ・ヴァルツ!日本だと植木等で、欧米系だとクリストフかー!思わず笑ってしまいます。素敵な比較ありがとうございます!植木等も大好きだったから嬉しいです