映画　政見放送のレビュー・感想・評価

流れがとても歯切れがよくて好きです。俳優さんたちも好きです。特に馬場君推し。全国公開してほしいとこですが東京で我慢します。予告編の最後のナレーターは演者の方かと思いましたが広告なんかに出てる声優さんでしたね。全部好きです。

市長選をきっかけに顕わになる政治家と市民の軋轢、地方政治の影を描くコメディ。
作りがシットコムのフォーマットで、配役のダンカンと藤田朋子は俳優からイメージされるそのままのキャラで意外性はない。唯一、小宮有紗（うまい）はどんな展開になるか想像できなかったが、もう少し爆発してもよかったかな。
おもしろかったが、映画化したことでの飛躍が欲しかった。

ディレクター役の馬場良馬がどこで見たかと思ったら小宮とゴーバスコンビだった。懐かしい。

タイトルからお堅い内容かと思いきや、なかなかにぶっ飛んだ登場人物たちの抱える思惑が交錯し、町長選の討論会を通して描かれる人間模様が面白かった。
至るところに伏線があり、ストーリーが進むにつれてそれらを綺麗に回収していく構成もよかった。
笑いあり、ほっこりもありで70分と短くまとまっており、さくっと見やすい。

地方都市の町長選に出馬した4人の男女がTV曲の主催する討論会で本心を曝け出す話。

どこだかわからないけれど、ダム建設がどうちゃら言っている北沖田という町で、２人の狸と２人のお花畑が町長選に出馬して巻き起こって行くけれど、エキストラとパートは運動費用も然ることながら良く供託金払えたね。
そして町議とはいえ議員秘書がノックの仕方も知らんとか…。
まあ、そういうことは置いといて、政見放送はほぼどうでも良くて、その後がメインなんですね。
それにしてもいくらコメディとはいえ、このタイトルにして政治に関するネタで笑わせたりパンチを効かせるところは無しですか…誰一人ポーカーフェイスの出来ない面々が、ただの私情の暴露合戦で騒ぐだけのぐっずぐずな作品で、安っぽいしアホらしいしペラペラだしで面白くなかった。