ラスティン ワシントンの「あの日」を作った男のレビュー・感想・評価

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3.5特徴的な歯並びを表現したVFXの妙。

2024年2月29日
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伝記もの、歴史的偉業ものとしては正直物足りない部分はあるのだが、音楽で軽快にすすめていくテンポ感が心地よく、また、コールマン・ドミンゴ演じるラスティンの、なんだか情けないような愛嬌があるようなニターッとした笑顔を見ていると、つい応援したい気持ちになる。いや、ラスティンは悲しそうにしていても、ニターッと笑顔が貼り付いたように見えて、しかもその笑顔を特徴づけている(そしてラスティンの過去と直結する)歯のない部分は特殊効果で再現したのだという。VFX技術がキャラクター描写に直結している点で、CG技術の非常に上手い使い方ではないだろうか。

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村山章

3.5今年のオスカーレースを牽引するキーパーソンがあちこちに

2024年1月27日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

1963年8月28日、多くの黒人を含む約25万人の人々が、雇用と自由を求めて首都に集結した"ワシントン大行進"を組織したのが本作の主人公、バイヤード・ラスティンだ。マーティン・ルーサー・キング牧師が『私には夢がある』と演説したことでも知られる歴史的な事実の映画化だが、ラスティンのことは意外に知られていない。少なくとも筆者はそうだった。

実はラスティンはキング牧師に非武装を説いた人物だったが、社会主義者で同性愛者でもあったことから、白人社会だけでなく同胞たちからも差別された。これは、歴史の表側には出てこない活動家の苦闘を掘り起こした作品。記録を読むと、ラスティンはカリフォルニアに旅行した際、強制収容所に収監されていた12万人以上の日系アメリカ人の財産保護にも尽力している。種類に関わらず、アメリカ社会の理不尽に敢然と立ち向かった人なのだ。

そんなラスティンをコールマン・ドミンゴが実に軽やかにしなやかに演じて、残酷にも思える活動家の人生へと我々を誘う。しかし観終わると、ドミンゴが劇中で終始踊っていたかのような印象が残るのは、フィーチャーされるジャジーなサウンドが効果的だからだろうか。

オスカーレースを念頭に観たのだが、偶然か否か、ドミンゴと同じ主演男優賞候補の1人、ジェフリー・ラッシュが政治家のアダム・クレイトン・パウエル・ジュニアを、出番は少ないが『The Holdovers』で助演女優賞が本命視されるダヴァイン・ジョイ・ランドルフがある役で登場する。これは、ハリウッドの新しいトレンドを意味するのかもしれない。

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清藤秀人

3.5Behind MLK's Curtain

2024年1月18日
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鑑賞方法:VOD

An interesting tidbit in history: one of MLK's main advisors was a gay guy. This became an easy target for the civil rights movements detractors. It's good drama, but beyond that, the film excels with the acting and its own stylish direction. George Wolfe's chops shine much brighter than before. Chris Rock adopts a serious role which doesn't work but its nice to have him on board either way.

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Dan Knighton

4.0足を引っ張る奴が必ずいる

2024年4月4日
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鑑賞方法:VOD

2024年4月4日
映画 #ラスティン:ワシントンの「あの日」を作った男 (2023年)鑑賞

カリスマ的なゲイの公民権活動家である #バイヤード・ラスティン が誹謗中傷を乗り越え20万人以上のワシントン大行進を成功
#マーティン・ルーサー・キング は私には夢があるの演説を行った

ゴミ拾いにはウルウル

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とし

4.0製作総指揮にオバマ夫妻

2024年3月20日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

1963年、20万人以上が参加したワシントン大行進の立役者がラスティン。
キング牧師の名が名演説とともに知られているが、この大プロジェクトを率いたのはラスティン、あまり知られていないのは黒人差別とLGBTのためかも。
ケネディ兄弟を引っ張るためにも、色んな派閥を超え、ガンジーにならった非暴力のデモが必要だった。

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いやよセブン

5.0やはり実話ものは面白い

2024年3月1日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

キング牧師の「私には夢がある」演説は誰でも知ってる。
でもその「場」を作ったヒトのことは知らなかった。

本作では人種差別と同性愛差別を描くと同時に、黒人社会の「温度差」というか「主導権争い」も描く。
そういう意味ではかなり「正直」な作品だと思う。
差別だけでなく、そうした「逆風」に負けない主人公の強さ、ひたむきさが描かれる。

本作が現代に作られた意味は「差別は過去の話ではない」という意味だろう。
トランプ被告を例に上げるまでもなく、日本でもマイノリティに対する差別発言で人気を集める政治家がいる。
そーゆーヒトがいる限り、本作の価値は無くならない。

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みっく

3.0歴史を学ぶ

2024年1月31日
iPhoneアプリから投稿

根強く続く人種差別の撤廃のために尽くした活動家バイヤード・ラスティンを描いたドラマ。
本作を観るまでラスティンという人物を全く知らなかったので、近代史への理解が深まる貴重な機会になりました。25万人のワシントン大行進を実現するべく奮闘するラスティンの姿は、黒人というだけではなく、同性愛や信仰、暴力など、さまざまな偏見や生きづらさから脱却し自由に生きたいという強い意志を感じ、キング牧師とはまた異なるカリスマ性を感じます。

かなり真面目な社会派作品のため、映画としての面白みは欠けているなというのが率直な感想ですが、映画を通して史実を知る楽しみもあり、観て良かったです。

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まだまだぼのぼの

3.5身震いしちゃいました。

2023年11月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

25万人参加のワシントン大行進を主導した
バイヤード・ラスティンの姿を描く作品。
正直彼のことは知りませんでしたが、
この映画を観て活動家の凄さに身震いしました。
人生を懸けて突き進んでいく根性、勇気に感銘です。
製作総指揮にオバマ元大統領夫妻の名前があり
またまた身震いしちゃいました。

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tom