「暗がりに惹かれるな!?」クラユカバ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
暗がりに惹かれるな!?
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構想十年、クラウドファンディング2回で資金集め、原作、脚本、監督の塚原重義さんの独特の世界観で地下暗部の謎を探る探偵アニメ。2023年ファンタジア国際映画祭の長編アニメーション部門で観客賞・金賞を受賞した話題作にケチをつけるのもおこがましいですが、作家性が強すぎて、ストーリーも意味不明、セリフも七五調でまくしたてるのは神田伯山さんを選んだからか、なぞの暗がりを「悍ましくも広大な蟻塚、地下迷宮」と語っていたが子供たちには理解不能でしょう、監督インタビューでは対象は子供向けでなく全ての人だそう。
主人公荘太郎はうだつの上がらぬ、ひ弱な私立探偵、未知の危険なクラガリに助手の少女サキを一人で差し向けるとは言語道断、感情移入は出来かねました、消息不明のサキが無事で何よりでしたが分かるのは40分も経ってからだから気が揉めました。暗がりを仕切るのは誘拐犯の覆面党かと思ったらサーカス団の眞泥幻術団とか何が何やら極めて難解。
謎はなぞのまま、地下鉄の線路やトンネル、下水道管、森の洞窟、防空壕あととか暗い穴は数ありますし親は子に危ないから入るなと言うのは至極当然、ただ、荘太郎の亡き父の遺言「暗がりに惹かれるな!?」は無知なるが故の好奇心への戒めだったのかしら・・。
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