「スノッブな印象」クラユカバ johntamaさんの映画レビュー(感想・評価)
スノッブな印象
全体的に(明治・大正・昭和初期、いわゆる)戦前の印象を与えるギミックの横溢したアニメ。ただし、その要素はあくまでスタイルにとどめた作品であり、空想ロマンにすぎないという点が、いかにもアリガチ。なんとも残念だった。
タイトルの「クラユカバ」は「暗闇へ行かば」の略だろうと思われるが、そこは別世界だったというだけの話だった。「闇」に対する独特な感性を期待したが、別にマルチバースでもいいんじゃないの?という程度のものだった。
仲間の少年の行方を捜すなかで出会う、警備隊のような面々も新鮮味はゼロ。女子や幼な子がオトコ顔負けの腕利きであるというのもアニメにはアリガチなコトであるから、当然その後の展開も全く面白味に欠けた。
講談調でない神田伯山 (の声) に触れられたことにはおおいに感心した。それがなければホシは1つだった。
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