「映像はセンスの塊、話とキャラが薄い」クラユカバ 桜春さんの映画レビュー(感想・評価)
映像はセンスの塊、話とキャラが薄い
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アニメーションは素晴らしいし、背景美術や昭和レトロな雰囲気も魅力的。
しかし話は面白くないというより着地を考えず世界観と自分のセンスだけで行き当たりばったりに書き殴った感じ 決着も定かではないし、だからと言って深い余韻もない それを断片的記憶とか想像シーンにして逃げているように思えた
キャラも分身の術かと思うくらい似た雰囲気の人物しかいない。少しハスに構えて余裕ありげに喋る。有り体に言えばキャラの性格の描き分けがあまりないので敵か味方か一般人か見分けにくい。
それに関しては同時上映のクラメルカガリの方がずっとマシだった。恐らく原案が成田良悟だったからだろう。メインキャラの何人かはキャラが立っていた。
この監督は原作があるものをアニメ化した方がいいのではないか。素晴らしい映像センスがあるだけに素材によっては大傑作が生まれる気がする。
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