劇場公開日 2023年12月1日

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「雑すぎる脚本と設定」隣人X 疑惑の彼女 よしてさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5雑すぎる脚本と設定

2023年12月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

差別問題や日本社会の閉鎖性、メディアの暴走の恐ろしさ、など訴えたいことは理解できますが、詰め込みすぎたのか、脚本が雑で物語に全然入り込めませんでした。
そもそもSFのような物語設定なのに、まったくそれが活かされず、物語の終盤にきて唐突にXか否かを匂わせる演出も意味不明です。

また、主人公がXの存在を記事化した際の根拠も薄弱ですし、Xを判別するためのDNA鑑定なども台詞上は出てきますが、そのロジックも薄く、物語の中でも実施されないというお粗末ぶり。
酷い作品なら酷いなりにネタになるような面白さもありません。

上野樹里さんや林遣都さんをはじめ俳優陣は頑張っていたと思います。とりわけ、ファンペイチャさんの熱演は評価したいのですが、そもそも彼女の出ているシーンすべてがカットされてもお話が成立してしまいますよね?
それだけに製作者たちへの不甲斐なさを強く感じる作品でした。

よして