「夢中になっている人」ガールズドライブ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
夢中になっている人
ノーマークだったのに評価高いじゃねぇか...ってことで、公開終了寸前に鑑賞して参りました。いやぁ、映画って面白いですねぇ。ポスターと予告じゃ全く分からない。超期待していたのに大コケすることがあれば、たまたま見た映画が大当たりすることだってある。ある意味の予告詐欺ですよ。こんなに心打たれる映画だとは、、、誰が想像できんねん。
AKB48ファン向けに作られてはいながらも、愛も知識も無い一般客でも大いに楽しめるようにも仕上がっている。しっかりと彼女たちが可愛く、魅力的に描けているから、思わずファンになっちゃう。ん、てことは最高のアイドル映画ってことか?四者四様。みんな全然違う性格だけど、みんな何かに夢中になっている。その姿がとてつもなくカッコよくて、勇気貰えるんだよね。個人的には玲奈を演じた倉野尾成美が推し。彼女が夢を語るシーンが、なぜか1番グッときちゃう...。なんで、一生懸命生きている人がバカにされなきゃならないんだろうな。
監督は普段からTwitterで映画の感想ツイートを投稿している、宮岡太郎監督。短文ながらに、一目見て面白そう!と思えるレビューであるため、私も結構参考にしている。そんな多くの映画の知識と文才を持つ監督だからか、作品のまとまりが非常にいい。ちょいちょい挟まる名作の小ネタもセンスが良くて笑っちゃう。芸人好きなのか、笑いがキレッキレ。宮岡監督の映画は初めて見たけど、かなり自分好みのテイストでした。
1人除いて基本みんないい人だから、見ていてとても気持ちのいい作品。鈴木Q太郎と派手髪三人衆には大爆笑。作風の安っぽさ、粗さ、そしてアイドル4人の演技のぎこちなさは感じてしまうものの、秀逸な脚本と短尺でテンポのいい展開にやられてしまい、劇場をにやけながら出ちゃいました。観客はまさかの自分1人。もっと入ってもいいくらい、面白い映画なのになぁ。偏見は良くないですぞ。アイドルも凄いだから。主題歌の全力反抗期も、最高でした。