「エクソシストってタイトルがいちばん怖い」エクソシスト 信じる者 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
エクソシストってタイトルがいちばん怖い
ヤマト、鬼太郎に続いてまたまた元ネタが50年も前のあのエクソシスト。73年の公開時は、少年サンデーの巻頭カラーで緑の液体を吐く少女リーガンのドアップ(楳図かずおの漫画だった模様)を見ておののき、映画は事実を基にしているとかアメリカでは失神者続出とかのテキトーな情報に恐怖した小学生だったわけだが、実際にエクソシストを観たのは、いい大人になってからスパイダーウォークも収録されたディレクターズカット版。
今作はその正統続編とのことで恐怖へのハードルは上がっていたわけなのだが、ぶっちゃけジャンプスケアでビクッとなる箇所があったぐらいで特に怖いってわけではなく…。話もやや前置きが長く、ラストも納得いかない感。聖書とかキリスト教とかでわからんこともあるのかもだが。そもそも、とうの昔に悪魔も悪魔祓いも消費し尽くされホラーがギャグとなってしまった今の時代に恐怖を求めるほうが無理ってものか。
ハロウィンの続編シリーズを手がけてきたデビッド・ゴードン・グリーン監督は元ネタへのオマージュを大切にする方向性の人のようで、リーガン母クリスを友情出演的に出したり(その割に目潰しされてお気の毒)、今回は神父で首ぐるんをやってくれていた(爆笑したけど)。エクソシストやホラーのマニアな視点があればもっと楽しめたのかも。
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