「"Oh , My God !…"な映画」エクソシスト 信じる者 stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
"Oh , My God !…"な映画
ちょっと色々と凝り過ぎてしまいましたかねぇ…もっとシンプルで良いのに…笑
なので、最後の"お祓い?"の場面がえらく雑に見えたんですが、気のせいでしょうか?笑
というか、あんなやり方あり?なんでしょうか…笑
色んなものが混ざり過ぎていたような…。それなら、もっととんでもない事を最後に起こして欲しかった笑
みんな地獄に落ちてしまうとか…そんなオチでもあれば、大いに笑えたのに。
*正当続編とのことですが、70〜80年代によく日本の映画会社が勝手に"PART2"を名乗って宣伝していた続編シリーズ物とあまり変わらない作品レベルかな…まあ、特殊効果は断然良いわけですが、物語としては続編でも何でも無い…こんな続編なら、何でもありやなぁと思いました。
首を1回転させれば続編やと思うな!笑
*あの"雰囲気"を期待すると、肩透かしです…ここにまた一つカルトなホラー・ムービーが誕生したと楽しむのが、この作品の正しい楽しみ方なのかも知れません(カルトならまだマシな方かも…作品の体裁はもう"100%ハリウッド製"ですから…当たり前か笑)。
ホラー映画が三度の飯よりも好き!という方は、どうぞ!笑
*病院関連で仕事をしているせいか、アメリカでは、黒人の子供は黒人の医師が、白人の子供には白人の医師が担当するんやなぁと、そんなトリビアな細部が気に掛かったり…(少なくともアジアのこの小さな国ではそんな事は起こらない笑)。
*本編前の広告で『アクアマン』の新作を宣伝していたんですが、アクアマンの相棒が『死霊館』シリーズのあの方で、変なコスチューム姿が笑えました…やっぱりホラー繋がりという事で、『エクソシスト』の観客と被るのでぶっ込んで来たんですかね笑…
ホント、メインの作品の内容よりも余計な事ばかり思い出します笑
*『エクソシスト』って、今では名作扱いですが、当時はホラー映画なんてちょっとした好きものが観る映画で、まともに評価されるなんて事は無かったという気がします。大体首が1回転するホラー映画なんてせいぜいゴジラやガメラだのと同じで所詮子供騙しな作品との扱いです。でも、当時でも"相当怖い"とのイメージはありました。当時は、ユリ・ゲラーだの心霊写真だのが流行っていて、"非日常"的で得体の知れないものに対する漠然とした恐怖というのはあったんですよね。現実社会でもハイジャックだの爆弾テロ、水俣病や光化学スモッグ、誘拐事件に銀行強盗…今では考えにくいような事が日常茶飯事で起こっていました。そんな時代にこの作品は嵌(はま)ったんだろうと今さらながら思います。神対悪魔という二項だけでなく、日常対非日常というテーマが、あの霧がかった寒ささえ覚える映像にリアルに映し出されて、もしかしたら得体の知れない恐ろしい事が我が身にも将来降りかかるのでは無いかという漠然とした恐怖を映していたんだろうと思います。
だから、この新作のように表面をただなぞっただけのような作品は、実は面白くも何ともないんですよね、残念ながら。