劇場公開日 2024年3月1日

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「原作と比べると厳しいか」52ヘルツのクジラたち ぱおうさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5原作と比べると厳しいか

2024年3月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

原作が良かったので、期待した分ハードルが上がってしまったかもしれない。
映像化としては頑張っていると思うが、2時間余りに収めるには密度の高すぎる原作だったと思う。
重すぎるくらいの複数のテーマを、コミカルかつ爽快感まで溢れる描き方をした原作小説の持ち味は移植出来ず、シリアスな骨格をじっくり描いた形になったと思う。
これはこれで、映画としては良作の部類とは思うのだが、原作を先に読んで比べてしまうと厳しい。
過去に、ハリーポッターシリーズでも同じような印象を受けたので、やむを得ないことと、頭では理解出来るのだが。

ぱおう
ぱおうさんのコメント
2024年3月26日

sow_miyaさん、熱いコメントありがとうございます。以前ぴあ映画生活にいた頃、こういったコメント交流を楽しんでいたのが懐かしく思い出されました。
本作は原作を知ってしまうと、映画の弱点がむき出しになってしまうように思えます。私は、原作の主要人物たちの逞しさが消え落ちているのが、違和感を覚える点でした。特にヒロインは、原作では苦難を乗り越えて相当強くなっていますからね。辛くても悲しくても堂々としているのがいいのですが。あの雰囲気は映画にも持ってきて欲しかったところです。
また、他の作品でも感想を交換させていただければ嬉しいです。

ぱおう
sow_miyaさんのコメント
2024年3月26日

共感とコメント&フォローありがとうございました。
自分は、他にも、あんさんの自死の扱いについても、納得できませんでした。原作では、母親との決定的なズレがわかってまだ飲み込めるのですが、映画では全くそういう説明を欠落させて、盛り上がりのためだけに自死を使っているように感じられ、「ほら、登場人物たちかわいそうでしょ?」と煽られている思いです。
彼らに寄り添っているならば、ああいう描き方をわざわざしないでしょう。別の立ち位置から彼らの境遇を利用した金儲けすることを「客観的」とは言わないと思うし、脚色からそのいやらしさが臭ってくる所がダメでした。
長々と書いてすみません。
これからもよろしくお願いします。

sow_miya
みかずきさんのコメント
2024年3月16日

共感&コメントありがとうございます。

やはり、本屋大賞を受賞したということは、
原作小説は面白いのでしょうね。

原作小説と映画は別物です。
原作小説を映画に合ったものにするのは脚本の役割ですが、
その脚本がイマイチだったようですね。

映画という2時間の尺を考えて原作小説を2時間に収まるようにコンパクトにまとめるのが脚本の役割です。

題材は良いし、光る箇所もありましたが、勿体ない作品でしたね。
脚本の大切さが分かる作品でした。

では、また共感作で。

ー以上ー

みかずき