「いつかみんなに聞こえる声になればいいな」52ヘルツのクジラたち たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)
いつかみんなに聞こえる声になればいいな
本屋大賞を受賞した作品が原作だけあってストーリーもしっかりしていて、また花ちゃんを始めとした演者さんの表現力も素晴らしく、とても良い作品だと思います。それが故に辛く悲しい展開に戸惑ってしまったのも又事実です。人はそれぞれ、決して自分が原因では無い事でも、育った環境や生まれ持ったもので生き方が変わってしまうもの。辛い思いでも、みんなに理解してもらえる訳でもない。いや、そんな声さえ届いていない。そこへ追い込んでしまうのも人であれば、そこから救い出そうとするのも又人。目の前の映像を見ながら切なさが込み上げました。ラストで倍賞美津子さんが出てきたあたりから、明日への希望が見えて来たので救われました。あと一つ、キコに親友美晴がいて良かったのでした。
たつのこさん、コメントありがとうございます。そうですね。あんなに小さい時から虐待されていたから、義父の世話をする以前から逃れようなんて想像もしなかったんでしょうね。うん、わかりました。ありがとう
たつのこさん、私もキコにあれだけの素晴らしい親友美晴がいてよかったと本当に思いました。確か二人は中学・高校で一緒だと言ってたと思います。ということは、キコはその6年間は不登校でもなく幸せに学校生活を過ごしてたんだろうと思いました。その時期は悩みもあるけど希望も不安もあるから、本を読んだりして色んなことを考える時でもあると思う。だからなぜその時に「家族」という幻想と押しつけから逃げることを考えなかったんだろう?原作未読ですが、そこが今でも疑問です
共感ありがとうございます。
そこへ追い込んでしまうのも人であれば、そこから救い出そうとするのも又人。本当にそうですね。
親友の存在は明るくてまっすぐで大きな力でしたね。