「NEW LIFE」52ヘルツのクジラたち Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
NEW LIFE
東京から大分の海辺の田舎雨に降られ町へやって来た若い女性の過去と、彼女の知り合った虐待されている様子が見て取れる幼い少年の話。
防波堤で雨に降られた際、腕に痣のみられる喋らないロン毛坊やに傘をさしだされて出会い、そして雨に打たれた服を脱がせたら全身痣だらけ、その少年を捜して巻き起こっていくストーリー。
自身が抱える辛い数々の過去やそこからの変化と絡んだ人たち、そして現在進行系で痛みを抱える少年を重ねてみせていき、哀しい群像劇的なつくりで、風呂敷を広げすぎてちょっと拾いきれていない感じはあったけれど、悲しくキツく温かく、とても面白かった。
宮沢氷魚がなんだかキャラが合っていないのか、荒くれるところやなんでだよー(棒)の演技があまりハマっていなかった気がした。感情を昂らせたことのないボンボンとしてみたら正解なのかな…。
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