「重厚濃厚な味付けではなく、軽くて甘口な仕上がり」52ヘルツのクジラたち くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
重厚濃厚な味付けではなく、軽くて甘口な仕上がり
原作未読で鑑賞。
原作通りとのことだが、他の人も書いてるように映画としては少しイベント詰め込みすぎ。そのため、芯のない軽くて甘口な仕上がりとなっている。
本(活字)であれば受入れられる流れなのかもしれないが、それを映画としてまとめることはできてないと感じた。どちらかというとTVドラマなど向きの原作なのかもしれない。
ただし杉咲花はやはり良い。
演技がどうとかではなく、不思議な魅力があり、彼女の表情も動きも目で追ってしまう。彼女の存在そのものが、本作を切れ目なく繋ぎ、映画として成り立たせている。
重厚でドスンと沁みる映画を期待した私としては総合評価3と低めに出てしまう。
映像 ★★★
音 ★★★
物語 ★★ (原作ではなく映画化に向けた脚本が脆弱)
役者 ★★★★ (杉咲花はやっぱり良い)
編集 ★★
粗さ ★★★
総合 3.0
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