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これは「青春映画」なのか「ボカロ小説の映画化」なのか 劇中で同じ主題歌を何度も流す映画はそれだけで気が滅入る。いくらhalyosyの楽曲が少ないからって「桜ノ雨」だけでどうにかしようというのは無理がある。「Fire◎Flower」を流したんだからいっそ開き直って「Smiling」か「Blessing」も流しておけばよかったんじゃないか。主題歌なら本来は最後の最後まで流しちゃダメだと思うし、劇中でフルコーラスしたんならせめてエンドロールは違う曲を流すべきだろう。

また現実に存在する課題曲を登場させたり明らかに記名的に沼津の海岸風景を写したりと中途半端にリアリズムを志向するせいで、ボカロ曲やボカロの名前をそのまま移植した生徒名が作品から不恰好に浮遊していた。「青春映画」なのか「ボカロ小説の映画化」なのか水準がまったく定まっていないのでとにかく見ていて居心地が悪い。

ただまあhalyosyというボカロPの立ち位置を考えてみたとき、彼は明らかにryoやBakerといったポスト・メルト、つまり「初音ミク」という萌え記号が剥落したJ-POP的ボカロ曲の文脈に属する。そういうメインカルチャー・サブカルチャー併呑的な彼のボカロPとしてのありようを反映した結果、本作のようなどっちつかずの作品が出来上がってしまったのかもしれない。

そもそもボカロに映画は向かないと言ってしまえばそれまでになるが、『脳漿炸裂ガール』のような原曲の空気感を実写で再現しつつも同時に批判意識をも内蔵した佳作があったことを鑑みるに、本作ももう少しなんとかなったんじゃないかと思ってしまう。

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