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ラストでの伏線回収が見事  世界史をより深く理解したくて観ました。
 私は複雑な内容の物語を追うのが苦手なので、簡単な人間関係図などをメモしながら観たのですが…いや〜難しい! 登場人物も多く、序盤で名前と顔を一致させるのにも一苦労でした。 それに2時間越えの尺ということもあり、VODやレンタルビデオで巻き戻しながら考察を立てつつ、休憩も挟みつつ観るのが良いなと思いました。
 見終えてまず浮かんだ感想としては、タイトルの通り非常に鮮やかな伏線回収に驚かされました。 冒頭でのルーブル美術館内での会話や中盤でシラスが走っていく際での地面のアップなど、細かなシーンや会話もラストで重要な役割を果たす伏線となるので画面から目が離せませんでした。
 監督が「原作の小説(私は未読です)よりも車の運転の動きをダイナミックに表現することで映画らしくした」的なことを仰っていたそうですが、ガタガタ運転してシーンに限らず「仲間だと思わせておいてからの裏切り」が多すぎて終始いつ襲撃されるんだろうかとハラハラさせられ、そういった意味合いでも緊張感のある作品なのではないでしょうか。
 冒頭で述べたように私は世界史の勉強中なのですが、ローマ・カトリック時代における「教皇は太陽、皇帝は月」と謳われた権力構造や3世紀に渡る魔女狩り、コンスタンティヌス帝やニケーア公会議といった授業で扱った内容の裏側での、キリストや彼を巡る宗派同士の血生臭い争いの様子などがしっかり描かれていて他の方のレビューにもあったように、物語として一連の歴史上の宗教に関する対立を綺麗に繋いで成立させている構成力に脱帽しました。 また、この映画がルーブル美術館から始まりルーブル美術館で終結することからも伺えるように、ダ・ヴィンチ作品のオマージュがストーリー上に散りばめられているらしいのも面白かったです。美術に造詣の深くない私でも、作中での「最後の晩餐」の斬新な解釈にはなるほど、と思わざるを得ませんでした。
 それと最後に話の主軸からは逸れてしまうのですが、ロバートとソフィーが最後にお互いを「イエスと聖杯を守る騎士」に喩えて微笑むシーンも印象的でした。 二人とも幼少期に暗い思い出を抱えながらも支え合える関係が素晴らしいなと思うと同時に、二人の関係は今回事件を解決する上でのバディであり、それを超えた男女関係に持ち込むことなく綺麗に終わってくれたのが個人的に嬉しかったです。
 シリーズの続編にあたる「天使と悪魔」、「インフェルノ」も近いうちに観てみたいと思います。

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