コラム:田幸知有紗のハリウッドスター紳士録 - 第2回
2009年11月2日更新
第2回:レオ様のスウィートな語りかけにクラクラ…
今回のハリウッド紳士は……レオナルド・ディカプリオ(レオ様)。「ロミオ&ジュリエット」や「タイタニック」で見せたプリンスのようなアイドル的存在から、今では品の良さは残しつつも野性的な実力派俳優へと変貌を遂げ、すっかりとイメージが変わりました。イメチェンは、マーティン・スコセッシ監督と組むようになってからですかね。幅広い役を演じられる大好きな俳優の1人です。
さて、私がレオ様にインタビューしたのは「ディパーテッド」のジャパンプレミア。1月の夜に屋外で行われ、極寒のなかでレオ様とスコセッシ監督をひたすら待ち続ける多くのファンと報道陣の姿が今でも目に焼き付いています。
「手袋を持ってくれば良かった……」が口癖になるほど寒かったです。それでも、レオ様が登場すると場内からものすごい歓声が響き渡りました。
歩いて来るレオ様を見ながら、「家族で映画館に行って『タイタニック』を見たな~。あまりにも一生懸命になって見たからコンタクトレンズが乾いちゃって、あまりの痛さに上映後は別の意味で泣いたっけ」などと、レオ様にまつわる思い出で頭がいっぱいになりました。
とろ~んとした優しい笑顔がとても印象的。挨拶をして握手をしたときに、寒さで凍った私の手を力強くつかみながら「とても冷たくなっているね。大丈夫?」と聞いてくれました。
そこで私が「とっても寒いです! でも、あなたにお会いできて本当にうれしい!」と答えると、「良かった。僕もうれしいよ」と、とろけそうにスウィートなお言葉。手袋を忘れてきて良かった! と心から思った瞬間です。
ただ、中学生のころから何度もスクリーンで見続け、あまりにも有名すぎるハリウッドスターを前にして、非現実的な思いにかられました。話していても目の前にスクリーンがあるような感覚。レオ様は、私のおぼつかない英語での長めの質問にも熱心に耳を傾けてくれ、とても感動しました。
マット・デイモンとの共演について、「デイモンとは役柄を考慮して撮影はほぼ別で、一緒のシーンが2度ほどしかなかったから、作品が完成してからお互いのシーンを見たときはとても面白かった。才能あるデイモンと共演できてうれしかった」とニッコリ。さらに、「スコセッシ監督と組むのはこれで3度目。彼の映画作り全てにおいて尊敬する。また組んでいい作品を作れたらと思う」と熱心に答えてくれました。
そして、このインタビューから4年後にあたる2010年2月、スコセッシ監督がメガホンをとりディカプリオが主演する『シャッター・アイランド』が公開されることになりました。「前回の来日から4年経っちゃったから、次はもっと早く来日したい」と話してくれていたレオ様、来年また私の手をギュッと握ってくれるかな。