しあわせな結婚のドラマレビュー・感想・評価
妻ネルラ(松たか子)にかけられた過去の殺人容疑をきっかけに、幸せな...
妻ネルラ(松たか子)にかけられた過去の殺人容疑をきっかけに、幸せな結婚生活が予測不能なサスペンスへと変貌する物語。弁護士の夫・幸太郎(阿部サダヲ)は、愛する妻を信じるべきか、真実を追求すべきかという究極の選択を迫られ激しく葛藤する。
主演2人がいい。松たか子は天然な雰囲気と底知れない異様な雰囲気をまとう“怪演”でスリルを醸成していて、阿部サダヲの方は、口は達者なはずだけど、どこか頼りなさそうで、妻を信じきれない人間くささがいい。阿部サダヲの頼りない感じがサスペンスに拍車をかける感じになっていて、キャスティングひとつで作品の雰囲気って変わるなと感心する。
物語全体は、どこに向かうのか、いまいち乗り切れない部分もあるのだけど、役者の芝居をいいとそれだけで見ていられるなという感じ。犯人捜しのミステリーと愛する人を信じ抜けるのかという夫婦愛を交錯させる展開に、コミカルな味付けもふんだんに取り入れている。どういう結末になるのか、色んな意味で読めない作品になってきた。
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