夫よ、死んでくれないか

最近、テレビ東京は夫を殺す系のドラマをやたらとたくさん作っていて、妙に夫に対して殺意の高いテレビ局と化している。そういう需要が高いんだろう。
本作は、3組の結婚夫婦の愛憎を描く内容で、夫はそれぞれ問題を抱えており、苦しむ女性が夫への殺意に目覚める過程を描いている。
安達祐実の夫は不倫して失踪、磯山さやかの夫は強烈なモラハラ、一度は殺しかけるも記憶喪失になったので生かしておくことになった。相武紗季の夫は超束縛してくる。今の生活を変えるためには殺すしかないと結論に達するのだが、実は3人は過去にも殺人を犯していた？という展開となっていく。
職場でのガラスの天井に悩む安達祐実、専業主婦ということで下に見られることに苦悩する磯山さやかなど、現代女性の直面する悩みを盛り込んでいて、それが夫への殺意にもつながっていくあたりが共感を呼んでいるのだろう。もはやギャグではと思えるシーンもあるが、現代女性が抱える悩みはリアルに描けている。