ペリフェラル 接続された未来のドラマレビュー・感想・評価
何が何やら・・
冒頭、2099年ロンドン、裸足の少女アリータが世界を救うという、画面は2032年アメリカ東部のブルーリッジ山脈と変わる、乳がんの母親をかかえる少女フリンと兄のバートン、兄は母の薬代を稼ぐため開発中のVRゲームのシュミレーター、妹のフリンの方がむいているらしく交代、どんどんゲームにはまってゆく・・。ところが、このゲームが実に不可解で筋立てが理解不能、どういう訳かゲーム会社がフリンとバートン抹殺に900万ドルの懸賞金、傭兵たちが襲いに来るところでエピソード1終了、2を観るとどうやら傭兵たちはバートンの友人たちに返り討ちにされ助かったようだった・・。
世界を救うと言って始まったのだがどんな危機がせまっているのか分かりません、どうやら、7,8話あたりまで観ると接続された未来”という副題が本当に意味するところがわかる設定らしい。肝心な結末はシーズン2らしいが脚本家、俳優組合のストとコロナで中止になったらしいから原作を読むしかないのかも・・。
SFなのかミステリーなのか?、目玉を麻酔なしでくり貫く手術を見せたりグロティスクだし、VRゲームの何が面白いのかさっぱり理解不能、作家性が強すぎてギブアップです。
リサ・ジョイとジョナサン・ノーランらしい映像。つまり「ウエスト・ワ...
リサ・ジョイとジョナサン・ノーランらしい映像。つまり「ウエスト・ワールド」ぽさ満載。近未来と遠未来が交差するややこしいドラマで、銃撃戦やデバイス、建物、ファッションが格好いい。続きは作られないのだろうか?
回を追うごとに難解さが増すが面白さは抜群
仮想現実の世界に入って大冒険やバトルを繰り広げるという作品は今までにもあったけど(『トロン:レガシー』や『レディ・プレイヤー1』など),『ペリフェラル』はヴァーチャルな世界ではなくて未来に接続するという点が新しい。無数に分岐していく時間軸の先にある特定のポイントに接続するので厳密には1対1対応ではないものの,2つの世界(時空)には因果律が成立しているので,物語はよりスリリングになる。シーズン2が楽しみ。
多数のモチーフが錯綜して意味不明ながら群像ドラマとしていい出来
見始めてすぐ、ヒロインがヴァーチャル・リアリティ・ゲームの天才プレーヤーであると紹介される。彼女は新作ゲームのモニターとなるのだが、いざ始めてみると異様に現実感のあるゲーム世界に圧倒されてしまう。しかし、実はそれは未来のロンドンだった。そこでのアカウントは量子トンネルを通じた遠隔操作のアバターで表れる…。
出だしからどこかで聞いたようなSFモチーフが多数、しかも複合的に錯綜して登場するので、面食らってしまう。第一シーズンに出てくるものには、次のようなものがある。
1)ヴァーチャル・リアリティ・ゲーム
2)タイムトリップ
3)アバター=ペリフェラル
4)世界線=パラレルワールド、スタブ
5)終末の日=ジャックポット(エヴァンゲリヲンの「インパクト」)
6)治安維持組織と資本家組織、研究組織等の多元権力社会
7)未来兵器を使った人造人間同士のバトル(モレッツの「ヒットガール」)
他にもあるのかもしれないが、小生にはわからなかったw いずれにしろ一つ一つを呑み込むのに観客は腹いっぱいになってしまう。
この意味不明な枠組みの中で、現実世界と未来世界、人間とペリフェラル双方で多数の登場人物がさまざまな人間ドラマと謀略を展開する――というのが作品の骨組みである。
この登場キャラがなかなか魅力的で、殺し屋ボブ、ロービア警部補、ヌーランド博士など、個々の人柄、言動に惹きつけられる。これらが本作の面白さの中心だ。
前述のように世界の構造そのものが意味不明なため、残念ながら彼らが何をしているのか十分に分からないのだが、8話までの時点では面白さが意味不明さを上回っている。
ただ、ヒロインの脳にダウンロードされた研究機関のデータにどれほどの意味があるか分からないし、新しいスタブに遷移してしまうと、個々のキャラやドラマの意味が希薄化するのではないかという気がかりは残る。
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