イカゲームのドラマレビュー・感想・評価
「金銭欲」で人はどこまでムゴくなれるのか
今更Netflixで視聴。人がどんどん殺されていく場面はスリリング。本当に冷静になれば、「死んだら元も子もない」という判断になると思うのだが、返済不能な借金を抱えていると「生きていく意味が無い」と考えるものなのかもしれない。ゲームの種類や、それを個人やチームで工夫して乗り越えていく様もエンタメとして面白かった。
今更って言わないでw
2がリリースされた事によって
おもしろいっていわれてたよなぁ~~.....と。
しかしこの度重い腰?を上げて鑑賞。
2日で観きってしまった自分がハズイw
内容としてはカイジとかバトルロワイヤルとか神様のいう通りは違うかな?
ライアーゲームとかそんな匂いがして、ぱく〇?何て思ってしまったが
いやいや
実に面白い!
ゲームが単純で観ながら自分も効力報を考えちゃったりしてw
でもって、観ていくうちに軽い推しキャラなんかが出来ちゃって
死んっじゃって...えぇ~~~!!!って
そして、どんでん返しでの開催の意図を知り
優勝者は...
と、なかなかに話が面白くてはまってしまいました。
えぐさもあまり感じなかったかな?
バトルロワイヤルの方がえぐく感じるかも。
なかなか意表を突かれた作品。
2はもっと意表をついてきますよ!
なってったって最終話が・・・・・・・・・・・・・・
早く続編やってくれ!
う~~んn..。 大ヒットしたカナダ映画”CUBE”の子ども遊び版...
う~~んn..。
大ヒットしたカナダ映画”CUBE”の子ども遊び版。
丁寧さがなく見ていて汚い(雑)感じを受けました。
他愛ない子供のゲームが世界的人気ゲームへ
話題の韓国ドラマをこのほど鑑賞。
多くの海外スターがファンである事を公言し、日本でもバラエティー番組などのネタに。韓国ドラマとしては史上初、エミー賞を受賞。
世界中で大ヒット。その評判通り、確かに面白かった!
あらすじだけ聞くと、日本の漫画原作のギャンブルものやサバイバル・デスゲームみたい。それもその筈、監督(あの『トガニ』の人)は『カイジ』や『ライアーゲーム』などの日本作品からインスピレーション。
そこに、いつぞやの世界的金融危機で監督自身が見舞われた財政難の実体験を、主人公の基本設定に。
そして、最大の特徴。ゲームの内容が昔の子供の遊び。タイトルにもなっている“イカゲーム”は韓国の遊びだが、“だるまさんがころんだ”などは日本でもお馴染み。誰だってやった事あるだろう。
既視感あると思いきや、斬新なアイデア。話の展開も驚きや衝撃の連続、先読み不可能。
ブラックなユーモア、極限状態のスリル、バイオレンス、KO級の人間ドラマ…。
映画共々、本当に韓国作品のハイクオリティーには唸らされる。
日本だったら、この人は死なないだろう、この人は助かるだろうってなる所を、容赦なく死んでいく。
優勝者はたった一人だが、ゲーム内容に応じてチームも組む。綱引きゲームなど。
当初はいがみ合っていたり、信用も交流さえも必要としていなかったが、協力や本名を名乗るまでの絆が芽生える。
が、それを断ち切るようなゲーム…。
まさか、この人物が、この人物までも…。
残酷。『あずみ』でのある試練を思い出した。
勝てば人生一発大逆転の一攫千金。
しかし、それは容易く手に入るものではない。それ相応の覚悟、試練、苦境、悲劇がある。
犠牲になったプレイヤーたち。その無念、後悔の積み重ね。
裏切り、裏切られ、騙し、騙され、助け、協力もし…。
それでも手に入れたいものなのか…?
それで本当に自分の人生は変えられ、救われるのか…?
人生の勝者になるか、敗者のままでいるか。
ある意味、人生の勝者と敗者は紙一重。永遠の問い掛け。
強烈個性の登場人物たち。
韓国映画でもお馴染みのヤクザ者。
ウザい中年女性。
純粋な出稼ぎ外国人青年。
脳に腫瘍のある老人。
誰とも関わり合おうとしない脱北少女。(序盤で主人公の金をスッた張本人)
主人公の幼馴染み。町期待のエリートだったが…。
そして、ダメ人間の典型のような主人公。
見た目や性格設定通りの人物もいれば、ゲームの進行で変わっていく者も。
ある者は心を開いていく。
ある者はドス黒い欲が露になっていく。
主人公のギフン。借金まみれで、老いた母親の貯金を盗み、それで返済するのかと思いきや、ギャンブルで一発逆転を狙う愚か者。
別れた妻との間に一人娘がおり、良き父親であろうとするが…。
娘の為、病に冒された母親の治療費の為、自分の人生大逆転の為、ゲーム参加を決意。
当初はゲームもビビり腰だったが、意外な勝負強さを見せる。
ダメ人間だが、根は善人。彼の存在が周囲を動かし、変えていく。
この非道なゲームに於いて、彼の優しさに救われる。
またそれは時に、あまりにも不条理な局面に遭遇する事でもあり…。ラストゲームでの“対立”は胸が痛い。
キャストたちの熱演も必見。
ただゲーム一本だけではない。潜入サスペンスも並行。
行方不明になった兄を探す刑事。謎のゲームの存在を突き止め、密かに潜入。兄の行方とゲームの実態を暴く。
その兄は…。
ゲーム運営側は皆、奇妙なマスクを付けている。
“フロントマン”と呼ばれる一人だけマスクが違う管理者。
招かれたVIPもマスクを付け、このゲームに大金をかけて楽しむ。プレイヤーたちの醜悪、苦しみや死を。身の毛のよだつ金持ちたちの悪趣味。
そもそも、このゲーム自体なんなのか…? 目的は…?
ラストのラストに登場したオーナーの正体に驚いた。まさか、この人だったとは…。
明かすゲームを始めた理由。
そして、問う。人を信じられるか。
競馬に例えた台詞があった。だが、
俺たちは馬じゃない。人間だ。
決心を決めたギフンは…。
2ndシーズンの製作の決定。
登場人物ほとんど死んじゃったけど、どういう切り口になるのか、次なるゲームは…?
すっかり虜。ゲーム再開が待ち遠しい。
韓国版「カイジ」×「バトルロワイアル」
シーズン1
「イカゲーム」という名前からあまり興味をそそられなかったのですが、話題なのでみてみました。もうとにかく面白い。(“面白い”という表現を使っていいのか躊躇しますが…。)
韓国版「カイジ」と呼ばれるだけあって似てはいますが、やっぱり韓国ドラマの方が人間ドラマを上手に組み込んでいるし、善悪のバランスが良く映し方が上手。
そしてなにより、セットが素晴らしい。まさしく美術。カラフルでおもちゃの家のような空間にワクワクしました。昔ながらの遊びに、童心に帰れるようなセット。徹底してますね。
見だしたら止まらない、イッキミ確定作品です。
シーズン2
出だしは重く、ゲームがまた「だるまさんが転んだ」から始まったので、「あれ?まさかのゲーム内容同じ…?」と心配していたのですが、4話目から違うゲームでホッ。
投票シーンが1票1票長かったので、ここはもう少し巻きでよかったかな。
キャスト的にはシーズン1から引き続き出演のコン・ユが超超超サイコパスでびっくり!笑) コン・ユの演技はいままでたくさんみてきたけど、初めてみた表情でした。
パク・ギュヨンちゃんが出演するとは知ってたけど、まさかこっち側の人間とは…!そして001番はあの人が…!元BIGBANGのTOPは演技みてられなかった…そして薬中の役で苦笑い。セミを演じたウォン・ジアンちゃんの透明感がすごかった。イ・ジヌクはさらっと死亡したけど、絶対なにかあるよね?ギュヨンちゃんとの関係性?もあるし…。そして何と言ってもチョン・ソクホさんの安心感。お茶目な表情とコミカルな演技のおかげで重い空気のシーンも気を抜いてみることができました。
シーズン3の予告?で「だるまさんが転んだ」のヨンヒ人形の男の子Vr.が映ってたので、どうでてくるのか楽しみです!
シーズン3
待ってました待ってました!
前回までの投票シーン、しっかりと割愛するところはしていてよかったですw
大方予想通りで、246番も、赤ちゃんも、筋書通りというところ。
ヨンヒ人形の男の子Vr.はこういう登場だったのね。
今回は落ちる系が多かったな。って言っても2つなんだけど。よくまぁこんなスリリングなゲーム(?)考えるよなぁ…。
そして超大物ハリウッド女優さんが出てきてびっくりしたよ!!笑
海外でもこのゲームが行われてるのね…結局はギフンひとりの力では止めようのないものだったのかもね。
今から観る人も全然遅くないです!というか、面白い作品がまだ残っていて、さらにイッキミできるとか羨ましい…!
韓国ドラマではシーズンを追うごとにトーンダウンしていくのはもはやあるあるですが、大きなプレッシャーの中、奮闘されたかと思います。
日本のエンタメは完全に韓国に負けた
韓国のエンタメは音楽、映画、など完全に日本を超えてるなと感じた。
設定的にはありがちなものを組み合わせている感じなんだけど、観せ方が上手いので感情移入しやすくて没入できる。
主人公はギャンブルで家庭を崩壊させるようなクズではあるんだけど、人情に厚い性格で愛嬌のある人物なので好感が持ててしまうので嫌いになれない、いい奴。
設定の規模が大掛かりで迫力があるし、うまく登場人物に感情移入できるエピソードが上手いこと挿入されていて集中して見ることが出来る。
タイトルが安っぽいことでくだらなそうに感じてしまうけど、めちゃくちゃ良作。
メッセージ性を理解することで少し胸糞悪くなくなる
人気があるというので見てみたが、描写はグロいし人間の嫌なところをたくさん見せつけられる胸糞悪いドラマだった。
ただ、社会問題に対するメッセージ性が強いドラマというのはわかりやすかったので、そのメッセージを理解することで、胸糞悪さを相対化すれば多少すっきりするかな?!と整理してみた。
少しすっきり。
以下は激しくネタバレです!!
描かれる問題たち
・ 格差
社会に存在する格差が多層に描かれる。
VIP・ゲーム主催者・スタッフ(内階級)・参加者(グループ内でできる階級)労働者、移民労働者、脱北者、年寄り・女性、NETFLIX・監督・視聴者…
ルールは厳しく不公平で、リストラ・借金、一度堕ちたらやり直せない社会になっている。
格差を乗り越えようとする者(ギフン)も結局はゲームのルールに自ら従う。(巨大システムへの絶望)
・ 民主主義・不公平
ゲーム運営は「民主」、「公平」を繰り返すが、フィジカルに強いものが有利なゲームや運によりスタート地点が異なるゲーム(型抜き)という不公平な環境で「公平」は救いがないという風刺。
また、民主主義は自分の利益を最大化した人々のために全体最適化されないシステムとして描かれる。
シーズン3のラストゲームでは民主主義の名の元に数の暴力がふるわれる。
・ 個の排除
かけがえのない人間が匿名化されてシステムに消費されている構造を批判していると考える。
仮面・個体番号と登場人物は個を排除されている。
弱者の人生は金持ちの道楽として消費される。
一方でVIPも仮面を被り個として扱われていない。
シーズン3のラストゲームに個として描かれなかった無名のおじさんをたくさん残すというドラマとして期待されない展開をあえてしているのは、社会問題はわかりやすい悪者ではなくルールに従う集団が作っていたりすることを伝える。
・ 少子化
少子化が日本よりも進み深刻な韓国。
殺伐としたドラマの中でも「子ども」だけは死なずそれなりの位置に収まるのがこのドラマの光であり監督の祈り。
ギフンの娘(貧困を乗り越える)、セビョクの弟(居場所を見つける)、ノウルの子(死んだはずだが生きている)ギョンソクの子(白血病を乗り越える)、ジュニの子(生き残らされる)。
ゲームでは子を切り捨てようとする存在も多くいる中で命に代えても守り抜こうとする存在が登場する。
根本問題が解決しないカタルシス不在のドラマだが未来への希望だけは残したかったのだろう。
・ 依存
ギャンブル(ギフン)・酒(VIP、フロントマン、チェ理事)、薬物(サノス、ナムギュ、ミンス)
人間性とお金
お金がないと人殺しもできるようになってしまう人間。
お金が多すぎると人殺しをさせることもできるようになってしまう人間。
南北問題
脱北者はシーズン通してフォーカスされる。VIPは西欧人。
西欧人の事情により朝鮮が南北に分断され同じ民族で殺しあうように仕向けられた歴史がわかりやすく再現されている。
メタ描写
「韓国の社会問題はあなたの国にもありますよね?」と問いかけるシーズン3ラスト
NETFLIXにお金を払ってイカゲームを楽しむ時間を持てている我々の中にもVIPがいるんだよというメッセージ。
シーズン1で飽き足らずシーズン2,3と作ってしまう監督とギフンの相似(正義?お金?馬でない証明のため?)
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