HEROES ヒーローズ シーズン1 : 特集

「HEROES/ヒーローズ」をより楽しむための4つのトリビア

■「HEROES/ヒーローズ」と「LOST」は、密接につながっている

  「HEROES/ヒーローズ」のクリエイターであるティム・クリングは、「LOST」のクリエイターの一人、デイモン・リンデロフと「女検死医ジョーダン」を一緒に手がけていた過去を持つ。「HEROES/ヒーローズ」の企画を思いついたとき、クリングが真っ先に相談した一人がリンデロフだった。アメコミをまったく知らないクリングにとって、ポップカルチャー全般に詳しいリンデロフは力強い味方だったという。また、「LOST」が謎を引っ張りすぎるあまりに視聴者を逃しているのを目の当たりにして、「HEROES/ヒーローズ」ではテンポの早い展開を心がけたとクリングは言う。「LOST」がなければ、「HEROES/ヒーローズ」は生まれなかったと言っても過言ではない。ちなみに、警官マット・パークマン役のグレッグ・グランバーグは、「LOST」の第1話でパイロット役として出演している。

■ヒロ・ナカムラは端役の予定だった

キャラクターの中でもダントツ人気ヒロ・ナカムラ

  時空を操ることができるサラリーマン、ヒロ・ナカムラは当初は端役の予定だった。しかし、視聴者の爆発的な人気を獲得したため、主役級に格上げされることになった。人気の秘密は、「他のヒーローと違って、超能力を得たことを純粋に喜んでいるからじゃないかな」と、ヒロ役のマシ・オカは分析。しかし、ヒロをメインキャラクターにすることで、クリエイター側は大きな問題を抱えることになる。時間と空間を行き来できるヒロは、他のヒーローと比べて強すぎるのだ。そこで、簡単に能力を発揮させないために、シーズン1の途中で新たな試練を課すことになった。

■アイザック・メンデスの絵は、本物のアメコミ画家が描いている

  画家アイザック・メンデスが劇中で描く絵は、ティム・セールというコミック・アーティストが描いている。20年以上のキャリアを持つ彼は、これまでDCコミックやマーベルなどで「スーパーマン」「バットマン」「ハルク」「スパイダーマン」などを手がけてきた。絵を描くだけでなく、セールはメンデス役のサンディアゴ・カブレラに演技指導をしたり、アトリエのセット作りに関して助言している(ただし、「漫画家がニューヨークであれほど豪華なロフトに住むなんて、あり得ない」とか)。ちなみに、ティム・セールは色盲のため、彼が描いた絵はスキャンされたのち、別のスタッフによってコンピューターで色づけされているという。

■ヒロ・ナカムラ役のマシ・オカは、VFXでも協力している

  ILMの研究開発部門でテクニカル・ディレクターを務めていた過去を持つマシ・オカは、番組のVFXチームにも重宝されている。既存のプログラムでは演出上の要求にうまく応えられないとき、VFXのスタッフはマシ・オカに助けを求めてくるという。すると、マシは「リサーチをして、プログラムを書いて、使い方を教えてあげる」のだとか。「ただし、僕はあくまで役者なので、助けを求められたとき以外は口出ししないようにしてるよ」

(小西未来)

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