全米映画ランキング : 2010年9月3日~2010年9月5日

全米映画ランキング:2010年9月6日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2010年9月3日~2010年9月5日
(金額・順位は確定前のもの)ロイター提供

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 ラスト・ターゲット

The American
「ラスト・ターゲット」

Focus Features
(角川映画)

1 12,968,000 16,114,000
2 1 テイカーズ

Takers
「テイカーズ」

Screen Gems
(日活)

2 11,450,000 37,900,000
3 マチェーテ

Machete
「マチェーテ」

20th Century Fox
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 11,300,000 11,300,000
4 2 ラスト・エクソシズム

The Last Exorcism
「ラスト・エクソシズム」

Lionsgate
(コムストック・グループ、クロックワークス)

2 7,645,000 32,477,000
5 遠距離恋愛 彼女の決断

Going the Distance
「遠距離恋愛 彼女の決断」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 6,885,000 6,885,000
6 3 エクスペンダブルズ 4 6,592,000 92,159,000
7 5 アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事! 5 5,400,000 106,866,000
8 4 食べて、祈って、恋をして

Eat, Pray, Love
「食べて、祈って、恋をして」

Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 4,850,000 68,954,000
9 7 インセプション

Inception
「インセプション」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

8 4,530,000 277,103,000
10 8 ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ 3 3,575,000 22,441,000

ジョージ・クルーニーの新作がV。ロバート・ロドリゲス監督の「Machete」は3位

サマーシーズンが終わり、レイバーデイ(労働者の日)を迎えた全米ボックスオフィス。例年通り、全体的に低調ななか、3本の新作がランクインした先週末はジョージ・クルーニー主演の「The American」が約1300万ドルの興収で首位に立った。

同作はマーティン・ブースの小説「影なき紳士(A Very Private Gentleman)」を、長編デビュー作「コントロール」(08)で映画作家として注目された写真家アントン・コービンが映画化したサスペンスドラマ。クルーニー扮する殺し屋がカメラマンになりすましてイタリアの田舎に身を隠すが、そこで新たな事件に巻き込まれていくというストーリー。これまで「オーシャンズ11」シリーズなど他のスターとの共演で全米ナンバーワンヒットを記録してきたクルーニーは、この「The American」が単独主演作では初の全米ナンバーワンヒットとなった。批評はまずまずだが、近年のクルーニー主演作「マイレージ、マイライフ」「フィクサー」ほどの高評価ではない。

2位は前週、最終的に首位となった犯罪アクション「Takers」。10日間の累計興収は予想を上回る約3800万ドルとなり、最終興収6000万ドル以上を狙えそうな勢い。

3位初登場となったのは、ロバート・ロドリゲス監督、ダニー・トレホ主演のB級アクション「Machete」。クエンティン・タランティーノとロバート・ロドリゲスによる競作「グラインドハウス」(07)で、2作の間に上映されたフェイク予告編を映画化した一作。メキシコの麻薬王に裏切られ妻子を殺された男マチェーテ(トレホ)の復讐が描かれる。トレホとは「ヒート」(95年/マイケル・マン監督)で共演したロバート・デ・ニーロのほか、スティーブン・セガール、ジェシカ・アルバ、ミシェル・ロドリゲス、リンジー・ローハンら豪華共演陣が話題。R指定の血まみれ映画にしてはまずまずの評価を受けているが、大ヒットとはならなかった。

5位初登場となったのはラブコメ「遠距離恋愛 彼女の決断」。ドリュー・バリモアとジャスティン・ロングがアメリカの東海岸(ニューヨーク)と西海岸(サンフランシスコ)で遠距離恋愛を繰り広げる。監督は「くたばれ、ハリウッド」「アメリカン・ティーン」などのドキュメンタリーを手がけてきたナネット・バースタイン。バースタイン監督初のフィクション映画だったが、批評家からは厳しい意見も。

ちなみに今年のサマーシーズンの現時点での興収ベスト10は下記のとおり。
1位 「トイ・ストーリー3」(約4億800万ドル)
2位 「アイアンマン2」(約3億1210万ドル)
3位 「エクリプス トワイライト・サーガ」(約2億9870万ドル)
4位 「インセプション」(約2億7700万ドル)
5位 「怪盗グルーの月泥棒 3D」(約2億4030万ドル)
6位 「シュレック フォーエバー」(約2億3830万ドル)
7位 「ベスト・キッド」(約1億7600万ドル)
8位 「俺たちグローン・アップス」(約1億5940万ドル)
9位 「エアベンダー」(約1億3100万ドル)
10位 「ソルト」(約1億1520万ドル)

今週末は、ミラ・ジョボビッチ主演の大ヒットSFアクション第4弾「バイオハザードIV アフターライフ」が公開となる。

2010年9月6日更新 藤井竜太朗

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