全米映画ランキング : 2009年11月20日～2009年11月22日

「ニュームーン」が歴代3位の大ヒット。サンドラ・ブロックの新作が2位

サンクスギビング（感謝祭）を翌週に控えた週末。3本の新作がランクインした全米ボックスオフィスは、昨年同時期に公開され大ヒットを記録した「トワイライト／初恋」の続編「ニュームーン／トワイライト・サーガ」が、公開日前日の深夜興行で約2630万ドル、公開初日で約7270万ドル（ともに歴代新記録）、そしてオープニング3日間で約1億4070万ドル（歴代3位）を稼ぎだす大ヒットスタートを切った。これまでのレコードホルダーは、公開日前日の深夜興行が「ハリー・ポッターと謎のプリンス」（09年7月／約2260万ドル）、公開初日が「ダークナイト」（08年7月／約6720万ドル）。オープニング3日間の歴代興収では「ダークナイト」（1億5840万ドル）、「スパイダーマン3」（07年5月／1億5110万ドル）に次ぐ3位となったが、夏休み公開作以外では歴代1位という本年最高のオープニング興収となった。1年ぶりの続編となる今回は、ある事件をきっかけにバンパイアのエドワード（ロバート・パティンソン）と別れることになった女子高生ベラ（クリステン・スチュワート）に、バンパイアの宿敵である狼一族のジェイコブが近づき、新たな戦いが勃発するというストーリー。新たな共演者としてダコタ・ファニング、マイケル・シーンが参加。監督は前作のキャサリン・ハードウィックから、「ライラの冒険　黄金の羅針盤」のクリス・ワイツに交代している。来年6月30日（独立記念日の前週）にはシリーズ第3弾となる「The Twilight Saga: Eclipse」（「ハードキャンディ」「30デイズ・ナイト」のデビッド・スレイド監督により撮影済）が公開予定。初登場2位は「ニュームーン」に1億ドル以上の差をつけられながらも、約3450万ドルとまずまずの成績をあげたサンドラ・ブロックの新作「The Blind Side」。のちにNFLボルティモア・レイブンズのドラフト1位指名選手となった貧しい黒人少年マイケル・オアーを引き取り、アメフト選手として育て上げた主婦（ブロック）の実話を「オールド・ルーキー」のジョン・リー・ハンコック監督が映画化。共演はティム・マックグロウ、キャシー・ベイツ、マイケル役にクィントン・アーロン。ブロックとしては今年6月公開の「あなたは私の婿になる」の約3380万ドルを上回り、オープニング興収の自己記録を更新した。3位は「2012」。10日間の累計興収はあっさり1億ドルを突破。全世界興収は約4億5600万ドルに達し、5億ドル以上の興収はほぼ確実となった。そして4位には初登場のファミリーアニメ「Planet 51」がランクイン。緑色の宇宙人のいる惑星に降り立った宇宙飛行士チャックが、騒動を巻き起こす。声の出演にザ・ロック改めドウェイン・ジョンソン、ゲイリー・オールドマン、ジェシカ・ビール、ジャスティン・ロング。感謝祭休暇となる今週は、ビゴ・モーテンセン、シャーリーズ・セロン共演の黙示録ドラマ「The Road」、ウォシャウスキー兄弟製作のアクション「Ninja Assassin」、ジョン・トラボルタ＆ロビン・ウィリアムズ共演のコメディ「Old Dogs」が公開されるほか、すでに限定公開されているウェス・アンダーソン監督のアニメ「Fantastic Mr. Fox」が拡大公開となる。

2009年11月24日更新　藤井竜太朗